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騙し絵の檻 (創元推理文庫 M マ 11-3)

騙し絵の檻 (創元推理文庫 M マ 11-3)

騙し絵の檻 (創元推理文庫 M マ 11-3)

作家
ジル マゴーン
Jill McGown
中村有希
出版社
東京創元社
発売日
2000-12-01
ISBN
9784488112042
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騙し絵の檻 (創元推理文庫 M マ 11-3) / 感想・レビュー

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タカギ

有栖川有栖先生の解説集がきっかけで手に取った。面白かった。解説は法月綸太郎氏。男が刑務所を出所したばかりの場面からはじまる。あれ?でもやけに親しく話しかけてくる人がいる…と、やや混乱して読み進めると、1・2ページの短いスパンで過去と現在が語られているのがわかってくる。裁判の様子なども挟むので、なお分かりづらいのだけど。主人公は殺していない人間を2人殺したとして16年間服役していたのだ。しかし状況は主人公に恐ろしく不利。でも決して殺していない…ということで、自ら調べ始める。ラスト10ページが圧巻。お薦め。

2020/08/02

🐾Yoko Omoto🐾

ゼロ年代海外本格ランキング1位、解説の法月倫太郎氏が絶賛する作品。2つの殺人の冤罪で16年間投獄された男が、出所後真犯人を探す物語。過去と現在の細かいカットバック描写は、映画を見ているような展開。関係者との問答から矛盾や嘘を探り真相に近づく流れは面白い。苦労したのは、海外特有の持って回った言い回しや仕草、登場人物の名前(呼称は一貫してもらいたい)。主人公に協力する女性記者との関係もあまり理解できず、真相にもそこまで驚くことなく「なるほど」程度で読了。評価の高さをもう1つ理解できないのが少し心苦しい(苦笑)

2013/09/02

geshi

ビルがリアルタイムで思い出しているようなカットバックや場面転換の際の言い回しがとっつきにくいのが難。容疑者をまず全員出しておいて徐々にキャラクターを掘り下げていく構成は、外国人名が頭に入ってこないと厳しい。そういった翻訳ものの弱点を補って余りあるド直球の謎解きシーンが本格推理ファン垂涎の出来。解決場面で容疑者全員を集め、それまでの捜査の検証と否定を行って手の内をさらけ出しておいて、ラスト一章で見えていた事を逆転させる論理展開はお見事。

2016/01/11

ふう

殺人犯の汚名を着せられた男が仮釈放となり、16年の時を経て真実にたどり着く物語。駆け足で読んじゃったせいであーそうなんだ!の感動がちょっと薄まっちゃったのが残念。けど二転三転する新事実がぴたりとハマる真相はまじでなるほどとなることは請け合い。見てるようで見てないものってあるよなあ。主人公に明るい今後が待っているラストも○。いつか再読しよう。

2023/01/12

ミノムシlove

人物の相関関係がわかりにくかった。個性をもっと描いてほしいなぁ、誰が誰なのか最後までよく分からなかった。

2024/05/12

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