チャンドラー短編全集 事件屋稼業 (創元推理文庫)
チャンドラー短編全集 事件屋稼業 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
bapaksejahtera
事件屋稼業,ネヴァダ・ガス,指さす男,黄色いキング,簡単な殺人法の5篇であるが最後は短い探偵小説論。駆け出し読者の私には充分に理解できない。この他の作品はいずれも読みやすい私立探偵物である。チャンドラー自身登場する探偵は名前が違っても個性を変えて描いていないと述べるし、初期の作品を後日再発行する時にマーロウ名の主人公に変える事があったそうだからそう心得てよいのだろう。最後の作品は「ホテル探偵」が主人公。作者他の作品にも登場して不審に思っていたが、英語のウィキでは作者の名前を上げて説明しているので納得した。
2020/12/10
Tetchy
これだよ!このマーロウだよ!オイラが欲しかったのは!デルーズもいいし、グレイスもカッコイイ!「簡単な殺人法」も面白く読めた。
2008/12/10
萩原 一嘉@次走未定
多分最初に読んだフィリップ・マーローはこれです。 稲葉明雄訳ですが、言い回しが少し古めかしくて、それが戦後すぐのカリフォルニアに何となく合っている様で気持ちが良いです。 因みに「もめ事は僕の仕事だ」は実際に仕事の時に時々使ってます(^^;;
2017/11/12
聡太郎
初出が記されてないのだが、わりと初期に書かれた短編なのだろうか。チャンドラー独特の比喩表現があまり見られない。しかしどの短編も渋くて味わい深い。エッセイ「簡単な殺人法」において、シャーロック・ホームズを評価していたのは意外だった。
2012/10/09
モエ
『事件屋稼業』『ネヴァダ・ガス』『指さす男』『黄色いキング』何べんも言うが、マーロウがかっこいい、それに尽きる。本当に「Trouble is my business」って感じ。あと巻末の評論『簡単な殺人法』のチャンドラーのハメット評は必読。
2011/08/15
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