待っている チャンドラー短編全集 (3) 創元推理文庫 (131‐5) (創元推理文庫 131-5 チャンドラー短編全集 3)
待っている チャンドラー短編全集 (3) 創元推理文庫 (131‐5) (創元推理文庫 131-5 チャンドラー短編全集 3)
- 作家
- 出版社
- 東京創元社
- 発売日
- 1968-08-08
- ISBN
- 9784488131050
ジャンル
待っている チャンドラー短編全集 (3) 創元推理文庫 (131‐5) (創元推理文庫 131-5 チャンドラー短編全集 3) / 感想・レビュー
つねじろう
マーロウは最初しか出て来ない短編集。50年くらい前の訳だから言い回しも時代がかっていてそれ自体雰囲気がある。情景の切り取り方もカッコ良くすぐにその懐かしさの定番、トレンチコートと中折れ帽の世界に連れ込まれる。かといって短編なのであまりその雰囲気に浸っていたらえ〜もう拳銃抜いて撃っちゃうの?心の準備が出来てないよ〜的な展開になるので油断大敵。でもチャンドラー お得意の意味深な台詞回しや男の痩せ我慢やウィスキーもたっぷりの仕上がりでとても楽しめる。薔薇の香りがする音楽が好きな別嬪の出て来る話しが一番が好き。
2019/10/21
Kajitt22
R・チャンドラーの三つの中編と二つの短編からなる作品集。長編と比べるとよりハードボイルド度が濃いように思う。「二人の間は氷河のような静けさ」とか「顔は青白く、目は森の中の泉のように澄んでいる」「街は掘ったばかりの墓穴のように静かだった」など、独特のフレーズに、にやりとさせられる。短編『待っている』が秀逸。夜更けのホテルのバーに一人で座っているかのようだ。再読。
2016/08/29
Ribes triste
「ベイ・シティ・ブルース」は期待通りの読み応え。想定外に面白かったのは「真珠は困りもの」のユーモアと、まさかのSF「ビンゴ教授の嗅ぎ薬」。チャンドラーの懐の深さにびっくりの中編集でした。
2024/02/13
Ayako
最近、感想を書いている皆様に倣って…とあるセミナーの課題書。読み終わるのに、当日ギリギリまで掛かってしまった…。短編集ながら、古典ハードボイルドの世界を存分に味わえる一冊だった。登場人物の性格、台詞回し、作中の小道具、そうした一つ一つが独特の世界観を構成する重要な要素となっている。
2019/06/29
Iwata Kentaro
数十年ぶりに再読。すっかり忘れていたが、読み勧めていくうちにいろいろ思い出した。古い記憶が蘇る。文章ひとつひとつに諧謔があるので、読み飛ばしができない。遅読の本。
2020/09/08
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