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自殺の殺人 (創元推理文庫 M フ 13-2)

自殺の殺人 (創元推理文庫 M フ 13-2)

自殺の殺人 (創元推理文庫 M フ 13-2)

作家
エリザベス・フェラーズ
Elizabeth Ferrars
中村有希
出版社
東京創元社
発売日
1998-12-01
ISBN
9784488159177
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自殺の殺人 (創元推理文庫 M フ 13-2) / 感想・レビュー

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雪紫

身投げを阻止された植物標本館館長、エドガー・プリース。最近精神不安定で娘とも上手く行ってない彼はその翌日、ピストルで死んだ。他殺かそれに見せ掛けた自殺か?そして、第2の死が訪れる。自殺か他殺か、館長の変貌の謎も合わせて二転三転。シンプルなのに、話が進むたびにどうしてこんなに盛り上がれるのか。掛け合いと落とし所、トビーの空回りに加え、ディンギー警部とジェラルドがいい味を出してる。とりあえず、「迷探偵なことはみんなには内緒だよ(CV悠木碧)」。

2021/10/16

geshi

自殺に見せかけた他殺、に見せかけた自殺、に見せかけた…とシンプルな謎がこね回され二転三転する。話が広がらず掘り下げていくタイプなので軽い見た目とは違い読み重ねが秘湯。登場人物の隠されていた一面が露わになり、新たな事実が飛び出し、また新たな疑惑が生まれるストーリー展開のうまさと、親子の理解し合えない苦しみを重くなりすぎずに読ませる軽妙な筆。前作を読んでいればラストの展開が分かってしまうけれど、名探偵然として推理していたはずが迷探偵へと転がり落ちるメタ構造はやっぱり面白い。

2018/08/17

本木英朗

英国の女流本格ミステリ作家のひとりである、エリザベス・フェラーズの長編のひとつである。俺は1999年に一度読んでいた。気分転換にアスリントの町を訪れたトビーとジョージは、嵐の中、身投げを図った男を取り押さえる。だが、男は翌朝、一発の銃声と共にこの世を去った。結局自殺したのかと思いきや、警察の捜査結果は他殺の可能性を示唆するものであった。果たして、これは自殺に偽装された他殺なのか、それともその逆なのか?という話である。まったく覚えていなかったので、本当に凄かったです。さすがは作者であります。満足でした。

2024/03/03

ヨッシー

いやはや、これはすごいですね。自殺か殺人か、という割合ありがちな内容ですが、巧みにこねくりまわすことで、本格ミステリとして一級品に仕上がっています。そもそも死体が発見された段階で、かなり驚いてしまいました。シリーズのうち『猿来たりなば』は読んでいたので、ラストのどんでん返しは十分予測出来たはずですが、それでもビックリ。自殺未遂・手紙の問題など、曖昧な手掛かりをばらまき、なおかつ絶妙なタイミングで二転三転させているため、意外な真相の提示に成功しています。古き良き英国ミステリの一品。早く次も読まないと。

2012/04/29

はんみみ

フェラーズは面白い。なのに読みにくい読み進めるのにどうしても時間がかかってしまう。面白いのになぁ…

2015/12/28

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