ひとりで歩く女 (創元推理文庫 M マ 12-1)
ひとりで歩く女 (創元推理文庫 M マ 12-1) / 感想・レビュー
遥かなる想い
1999年このミス海外第7位。 「以下の文章は、私が変死した場合にのみ読まれるものとする…」という一編の手記で始まるこの物語りは、不安感と緊張感が高まったところで、突然 別の展開をみせ、読者をひきずりこんでいく。ただ、謎解きとして読む方には、ちょっと物足りないかもしれない…
みっぴー
女流ミステリ作家フェア◆幻想ミステリといえばこの人《ヘレン・マクロイ編》ーー◆ややドタバタした感じの船上ミステリ。いとこの運び屋を気軽に引き受けたばかりに、命と、頼まれた十万ドルを四方八方から狙われる主人公。ミステリというより、逃亡劇。怖かったです。やっと船から降りてもタクシーは尾行される、宿には侵入者。私なら、もう十万ドルあげちゃうから勘弁してってなります。でも逆に、か弱い女子が大金持って一人旅してたら、やっぱりすりよって行くかもしれませんが…。
2017/02/18
mii22.
【CNC-犯罪小説クラブ】これは推理しながら読むのが好きな人にはなかなか楽しめる一冊ですね。何度も今のは、えっ?どゆう事??となってページを逆戻り...。目眩を起こしそうな展開に誰もが疑わしく、怪しい人物に見えてきた。西インド諸島からニューヨークに向かう船上で、ある大金を奪いあう推理サスペンスはくるくる目まぐるしく変わるストーリーに惑わされる。大金を目の前にすると人間はこうも欲深く醜くなるものなのか...。
2015/09/19
紅はこべ
トリックには意外性はない。最初の何気ないエピソードが伏線となって後で効いてくる。個々のエピソードや小道具の使い方も上手。悪夢っぽい雰囲気の醸し出し方も見事。女性が手記を書く必然性もちゃんとある。
2009/09/03
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
第一次世界大戦後のアメリカ。大金を託された女が手紙を綴る。「私は殺されるかもしれない」大金に手を伸ばす人々。西インド諸島からニューヨークまでの船の中は密室状態である。「お金は人をけだものにする」とありまさに大金の前で様々な醜い事件が起こる。本格ミステリーなのかな?息を呑む様な場面がそこここにあり、映画になったら怖いだろう。
2017/09/22
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