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ささやく真実 (創元推理文庫)

ささやく真実 (創元推理文庫)

ささやく真実 (創元推理文庫)

作家
ヘレン・マクロイ
駒月雅子
出版社
東京創元社
発売日
2016-08-31
ISBN
9784488168117
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ささやく真実 (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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Kircheis

★★★☆☆ ウィリングシリーズ3作目。 これまでよりフーダニットに特化してるイメージ。 飲むと何でも秘密を暴露してしまう危険な薬が鍵となって起こる事件の話。 冒頭から暴露大会までのサスペンスフルな盛り上げ方はさすが! 途中のウィリング博士の捜査が地味なのと、犯人及び真相がチープ過ぎる点はマイナス。 しかし、それほど長くないので、サクッと読めておススメです( ´∀`)

2022/03/26

夢追人009

原題「致命的な真実」を‘音の手掛かり’に結びつけて「ささやく真実」と変更されたのは編集者のファイン・プレイでしょうね。著者がとことんこだわった気前の良過ぎる‘音の手掛かり’の意味を正しく見極めて読み解く事が真実の道に到達する為の鍵でしょう。でもこんなあからさまなヒントを鵜呑みにして良いのか?と疑心が湧き出したと思ったらやっぱり・・・そしてさらに意外などんでん返しが!また私は終盤の展開を読みながら随分と昔に読んだ江戸川乱歩の有名な名作短編(ヒントは漢字四文字の題名「〇理〇験」)の雰囲気を濃厚に感じましたね。

セウテス

ウィリング博士シリーズ第3弾。美貌だけが取り柄の悪趣味なセレブのクローディアは、飲むと何でも正直に話して仕舞う薬を使いパーティーを暴露合戦に。その夜クローディアは、死体となってウィリング博士に発見される。とある謎を提示する為に、博士を第1発見者にしなければならなかったのだろう。しかし警察にその事を伝えなければならず、必然的に読者に強いヒントを与えている。よって犯人を推理しやすいのが、ちょっと惜しい所。また、罠を仕掛けるものの犯人の自白に頼る展開は、バタバタしている様に感じる。評判よりは、私は辛口の評価で。

2019/08/17

藤月はな(灯れ松明の火)

度が過ぎた悪ふざけを行う美貌だけが取り柄の悪趣味な女優が殺された。殺害される前、彼女は自白剤を使った暴露会を開いていたのだ。『貴婦人として死す』で死んだヒロイン気取りの年増みたいな傍迷惑なクロウディアには本当に腸が煮えくり返りました。だからこそ、犯人が哀れで仕方がない。ちゃんと大切な事に気づけたのに…。そして意外な所に張られていた伏線とそれに気付かせない盲点に大いに恥じました。

2016/10/05

yumiko

お気に入りのマクロイ最新刊。「マクロイ屈指の謎解き純度を誇る」との宣伝文句は如何に!?美女クローディアが飲み物に仕掛けた自白剤は、パーティーを暴露大会に変えた。その夜彼女が殺されたのは悪趣味ないたずらの報いなのか…?魅力的な謎に一人一人際立った登場人物、風景描写も美しい。そしてベイジルの相も変わらぬ万能ぶりが見事。章の終わりの引きの強さと、謎が解けた後の腑に落ち感は今作も抜群で、犯人はこの人物しかいないと素直に納得できる結末を用意してくれている。来年の刊行作品も既に決まっているのが嬉しい。

2016/09/16

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