ディナーで殺人を 下 (創元推理文庫 M ン 5-2)
ディナーで殺人を 下 (創元推理文庫 M ン 5-2) / 感想・レビュー
くさてる
食に関するミステリアンソロジー。下巻は名探偵も数多く登場ですが、食べ物、料理、味覚がテーマなことには勿論変わりが無いので、やはりその方面がお好きな方にお勧めです。個人的には、メグレ警視の初読みとなった、シムノン「競売の前夜」が、明かされた真相にまつわる欺かれた女の哀しみ、元からお気に入りの、スタウト「ポイズン・ア・ラ・カルト」(私は調子乗りだけどちょっと情けない色男のアーチ―が大好きなのです…)、やっぱりこの作品は外せないでしょう、というしかないダール「おとなしい凶器」が印象に残りました。
2015/07/21
hit4papa
食と殺人がテーマのアンソロジーです。作者それぞれの作品集や、他のアンソロジーでお目にかかれる作品はありますが、ほとんどが本書でしか読めません。著名な作者の作品だけではなく、日本には馴染みの薄い19世紀の作品からも選定されていて、隠れた名作発掘の趣がありますね。殺人がテーマではあるけれども、ジャンルとしては謎ときミステリというより、奇妙な味とか、怪異譚に分類される作品もありバリエーションが豊かです。
熊猫
上巻とガラリと趣向を変えて、おなじみの名探偵たちが登場する下巻。 これが同じ短編集ってのが違和感。 別物だったらどちらも美味しくいただけたんだけど。 本読み的には(((( ;゚д゚)))したり('A`)ってなったり(´・ω・`)だったりする上巻の方がバラエティ豊かで面白かった。 ミステリ読み的にはお馴染みさんが出てくる下巻に安心感を抱いた。
2014/04/19
timeturner
ネロ・ウルフを初め、ポワロ、メグレなど一流どころのグルメ探偵が登場する粒ぞろいのアンソロジー。美食ミステリーのジャンルに「羊もの」を加えてもいいのではないかという解説の一文に笑わされつつ納得。
2013/03/30
vertigo
ネロ・ウルフのとこ短編というか中編だよなあ。面白いのもあればあんまりノレないのもあるし、読んだことあるものもあるし面白かったわけじゃないけど心に残るものもあり。結果思うのはやっぱりショートショートはミステリーじゃなく「怖い話」のほうが切れ味よくなるんだなあと。
2013/08/04
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