十の罪業 BLACK (創元推理文庫)
十の罪業 BLACK (創元推理文庫) / 感想・レビュー
くさてる
アンソロジー。お目当てだったキングもオーツも既読だったけれど、どちらも名作なので改めて読み直して溜息。ディーヴァ―は確かに面白いんだけど、どんでん返しと盛り盛りの設定に、モズリイは先の読め無さに、どちらも読んでいて、ちょっと息切れしてしまいました。しかし、アイルランド紛争がテーマになっているペリーは、女性心理の描写が見事でサスペンスな展開と合わせて一気に読めました。面白かったです。
2015/06/13
井戸端アンジェリか
十の罪があるわけね、どれどれ読始。五つしかなくてやっと気づきましたよ2冊組らしいと。ふん、ブラックとかレッドとか紛らわしいんじゃ。 さすがのディーヴァー先生、面白かった。でもそろそろ大体こうくるなってのが見えるようになったから、さあこの先どう楽しみましょうかしらん。一番好きだと思ったのはキング大先生作の911の話。あの事がどうこうは抜きにして考えても、スカートをしっかり押さえて飛んだサングラスの持ち主にちょっと泣きたくなった。ところで、あと残りの罪となる悪い行い五つはどうしましょうか、いいか読まなくても。
2017/06/10
kenitirokikuti
オーツの“The Corn Maiden”を河出書房新社版の翻訳で知ったのだが、読みづらかったのでこちらの東京創元社版を手にした。エド・マクベイン編のお題自由の中編ミステリアンソロジー。「トウモロコシの乙女」と訳すとメルヘンだが、意訳すると「インディアンの呪いのわら人形」である/イキりないじめっ子が金髪(=わら色の髪)の知恵遅れの子を黒魔術的な生贄にしようと拉致監禁のうえ餓死させようとする。街では幼女誘拐事件として騒ぎになり、臨時教員の男性が誤認逮捕される。いじめっ子はイキりすぎて焼身自殺する。つらい
2018/07/31
KAZOO
REDに比べるとより好みの作家が入っています。ジェフリー・ディーヴァー、スティーヴン・キング、ウォルター・モズリイなど今まで読んだことのない作品です。ディーヴァーは最近のものと少し傾向が違う感じがして新鮮に感じました。この「十の罪業」は読み得でした。
2014/03/16
bapaksejahtera
”RED”の5篇と合わせて10の中編からなる。このうちジェフリー・ディーヴァーの「永遠」は、数学者から刑事になったという主人公。意識のクローンを作り人格を永遠に継承させようという狂気の科学者登場の怪奇物。この中ではBest。次いでスティーヴン・キング「彼らが残したもの」。9.11で亡くなった会社の同僚の遺品が突然出現する物語。成仏でEndとなる。ジェフリー・ディーヴァー「永遠」、ジョイス・キャロル・オーツ「玉蜀黍の乙女」は少女の狂気を扱う。後のウォルター・モズリイとアン・ペリーの2作はピンとこなかった。
2021/06/06
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