影のない四十日間 上 (創元推理文庫 M ト 10-1)
影のない四十日間 上 (創元推理文庫 M ト 10-1) / 感想・レビュー
ナミのママ
トナカイにかかわる事件を専門に扱うトナカイ警察。ノルウェー担当の2人、クレメットはサーミ人の中年男性、ニーナは南からやってきた新人女性。複雑なサーミ人の歴史や風習をニーナが質問する形で進むので次第にわかってくる。この土地のトナカイは先住民族サーミ人が放牧をしている。そのトナカイ所有者が殺された。そして盗難事件。差別、伝説、鉱山開発。複雑な展開は一筋縄ではいきそうもない。極寒の地でのサーミ人の生活、文化がとにかく新鮮で面白い。進展しない事件にどう決着をつけるのか、下巻へ。
2023/01/02
み
感想を読んで気になった作品。トナカイ警察、同化政策、文字ではない伝承、と知らないことが多過ぎです。でも、鉱物と太鼓と殺人の真相が気になりお話しに夢中です。下巻に進みます♪
2023/02/11
シキモリ
先日NHKで放送されたテレビ番組(早春のヨーロッパ鉄道旅)にて、スウェーデンのラポニア地域に居住するサーミ人の暮らしぶりが紹介されていたので、作中の風習は割かしイメージし易かった。<トナカイ警察>とは随分と可愛らしいネーミングだが、調整役さながらの業務は必要以上に神経を擦り減らしそう。サーミの伝統的な太鼓の盗難事件に始まり、トナカイ放牧者の殺人事件、そこへ金鉱の在処を示した地質図が登場し、上巻の時点ではまだ着地点が見えない。派手さの欠片もない地味な作風だが、こういうの嫌いじゃないんですよね。続けて下巻へ。
2022/03/14
ばんだねいっぺい
馴染めず何回か挫折した後、パワーで読み終えた上巻。未知の文化の新鮮さには、目を開かされるが、主人公のキャラクターが未だに雲を掴むようだ。
2023/01/22
星落秋風五丈原
ほんとうにトナカイ警察っているんだ!というのがびっくり。
2021/12/27
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