ビルバオの鏡 (創元推理文庫 246-9)
ビルバオの鏡 (創元推理文庫 246-9) / 感想・レビュー
セウテス
セーラシリーズ第4弾。夏の一時を二人きりで過ごそうと、別荘を訪れたセーラとマックス。別荘に着いてみると、誰が何の目的で持ち込んだのか、大きなビルバオの鏡が置き去りにされていた。休む暇なく次々と人が訪れ、二人きりになる時間が無いばかりか、殺人事件が立て続けに起きてしまう。今回は1作目登場のジョファティ巡査部長が味方である事が唯一の救いで、周りは全て信用が置けない親戚ばかり。勝手を言ってくる連中に、セーラの毒舌っぷりは溜飲を下げてくれる。推理はセーラに合わせるしか無いが、この主人公たちは本当に気に入ってる。
2019/05/15
みみずく
セーラとマックスはケリング一族の夏別荘にやって来た。すると見慣れぬ鏡があり、それはマックス曰く「貴重な美術品」とのこと。何故ここにそんなものが?盗品なのか?と思っているうちに癖のあるケリング一族が束になって押し寄せる。そのうちに殺人事件まで起こりマックスに嫌疑がかかる…。アレックスとの思い出の埠頭にいき、今の自分の気持ちを確認したセーラ。そうと決まれば立ち向かう難敵はケリング一族の面々だけでは無さそう。セーラにとって喪ったものも大きいけれど、得たものも大きいようで読んでいてしみじみとしながらも楽しい。
2015/06/12
rokoroko
セーラ・ケリングシリーズ4作目。ビルバオってなんだろうと思ったらスペインのバスク地方の地名なのね。4作中一番すっきりと読めた。なんせケリングの親せきが多すぎて名前覚えられないから。セーラがやっと前夫との思い出に別れを告げ、新しい生活に歩み出す。ミステリーなのに登場人物のこれからを心配してしまう。頑張ってほしいわ
2017/10/14
むらさきめがね
下宿屋からアイアソンに移ってきたセーラとマックス。舞台が変わり、脇役たちもかなり強烈なメンツが揃ってます。そのせいか、セーラの毒舌半端ない。あ、これがこのシリーズの魅力なんだと再確認。
2015/01/17
彩乃
今まではセーラのホームグラウンドだったのが、今回はマックスのホームグラウンドが舞台。色々と大変なセーラ。加えてセーラの所属する階級の傍若無人っぷりには泣かされる。つくづくハッピーエンドで良かったね。だけど最後の最後に出てくるラスボスには笑った。がんばれセーラ!
2010/06/08
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