タラント氏の事件簿[完全版] (創元推理文庫)
タラント氏の事件簿[完全版] (創元推理文庫) / 感想・レビュー
紅はこべ
「この世には説明不可能なものはひとつもない」ってタラント氏も京極堂のお仲間ね。と言いつつ、何だ、「最後の取引」の結末は。ホームズのライヴァル系探偵で珍しく真剣に恋してるのが微笑ましい。結婚に至らないのが残念だが。「<第四の拷問>」はポオのあれやホームズのあれのヴァリエーションね。新樹社版も読んだ筈だが、全然覚えていなかった。「消えたスター」だけ何かのアンソロジーで読んだの覚えていた。この記憶力の衰えのせいで、ミステリの再読が楽しめる。トリックの説明がややこしいのが多かった。
2018/06/24
かわうそ
いささか古典的な謎解きの中にちょいちょい変なのが混じってくるなと思っていたら、シリーズの幕引きとなる「最後の取引」では突然別ジャンルのような結末に。どこまで狙ってやってるのかわからないけどそこはかとなく漂うバカミス感が楽しかった。
2018/02/22
タッキー
帯の『クイーン絶賛』に惹かれて買った短編集。乗る人を死に追いやるボート、博物館から消えた古写本、屋敷内に現れる幽霊など、どれも謎は魅力的。が。どれも解決の理屈は分からないでもないのですが、イメージしにくい解決が多く、どこかに図とか、絵とかで説明があれば説得力があるのでしょうが。。自分の理解力、創造力のなさか、作品の問題か、ちょっと残念な作品でした。
2018/05/06
日曜手品師
超自然現象に見える謎をロジックで解き明かす探偵もの、のはずが終盤で変質していくのがなんとも座り心地の悪い感じ。トンデモ真相の「第四の拷問」、幕切れが皮肉な「消えた竪琴」が印象的でした。「最後の取引」はどう評価していいかわからん(^^;)
2018/03/02
ネムル
近代合理主義を体現する探偵がオカルトにぽかすかされる、ストリブリングみのある作品だった。腰くだけな作品が多いが、なんとも憎めない味わいである。
2020/05/29
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