秋の城に死す〈下〉 (創元推理文庫)
秋の城に死す〈下〉 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
のぶ
上巻で浮上した疑惑の人に対する各地での捜査に入り、上巻の閉鎖された環境から、解放された世界に変わった。上巻で本格色の強い作品と書いたが、それは外れた。事件の真相が徐々に明らかになる中、捜査刑事、モーリンのアルコール依存症と家族に関する問題が並行して語られる。この物語、最初に起きた事件を中心にしたベクトルが明確なので、読んでいて分かりやすかった。結末は明かさないが、問題はやはり人間にあるという事だ。多くのスウェーデン産のミステリーに似て、これがその国の抱える問題の一つではないのかと思った。
2016/03/20
ほちょこ
あとがきを読んで知ったが(3作も読んで!)、これは北ヨーロッパ近辺お得意の四季シリーズなんだとか。四季といえば、アン・クリーヴスのシャトランド島シリーズ、ヴィヴェカ・ステンの「〜のなかで」シリーズなどなど堕ちた主人公モーリンが最終章でどう復帰するのか、楽しみ。・・・と思いきや、さらに水・風・火・土シリーズへと続くらしい・・・。
2016/01/07
barabara
リズムが合わない。読み終えたときは息も絶え絶えで、真相はもはやどうでもよかった。癖がある文体と構成で日本人にはとっつきにくいかな…。
2016/02/02
Masa
読了。上巻は、「あれ、こんなんだったけ?」と思いながら読みましたが、後半に向かうにつれてやはり惹き込まれました。「冬」「夏」と比べてモーリンの印象がだいぶ違いますね。これで、「春」が翻訳されないのは正直辛い。スウェーデンの貴族については非常に興味深いです。次友人と会ったらいろいろ訊いてみよう思います。ああ久山さん、大学とかでいろいろお忙しいのでしょうけれど、どうか翻訳してくださいな。
2018/07/13
沙織
完読。暴力は連鎖してしまいます。 犯人に同情するけど、やっぱり身勝手。 モーリンがまた家族と暮らせるといいですね。 次作も楽しみです。
2018/05/13
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