死者の声なき声 上 (創元推理文庫)
死者の声なき声 上 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
tsubomi
2018.05.13-06.21:前作を読んでからかなり時間が経っているので登場人物の相関を思い出すまでしばらくかかりましたが、中盤からはスピードアップ。1930年。無声映画からトーキーに変わっていく時代のドイツ映画界の様子が興味深い内容。こういう葛藤は確かに映画人の間でいろいろとあったんだろうなあ、と想像しながら読みました。主人公ラート警部は相変わらず、優秀だけど協調性はまるでなくて孤立していて、プライベートも順調とは言い難い状況。ケルンとベルリンの文化の違いにも言及されているのは興味深い点。
2018/06/21
くり坊
ドイツ時代もの警察小説シリーズ第2作目。1930年ベルリン。警察のパトカー(小さい方)はオペルで、主人公は友人から買い取ったビュイックに乗り、裏捜査はフォード工場のベルリンからケルンへの移転問題絡み、と車の描写が印象的。メインの事件は、トーキーの映画撮影所での女優の死亡。無声映画時代からの転換期、台本作家が仕事について語る箇所など興味深い。警察で捜査している事件と、主人公が頼まれた個人捜査案件2つがどう絡むのか、下巻へGO。
2015/05/30
星落秋風五丈原
ナチス台頭前夜のベルリン。はみだし者刑事ラ―トが活躍する第二作。トーキー時代到来で女優が上から落ちてきた機械で亡くなる。事故死と思われたが女優を巡る争奪戦があり…。単なるヒーローではなくそれなりに名誉欲もあるのが良い。
2014/08/12
Reiko
ラートのテンションについていけない…と思いつつ上巻一気読み。 目新しさはないのだけれど、第二次世界大戦前、ナチス台頭前のドイツの雰囲気が感じられて好き。
2013/09/23
あいちょ。
図書館。 ゲレオン・ラート2作目。 上巻。
2022/06/22
感想・レビューをもっと見る