ゴミと罰 (創元推理文庫 (275‐1)) (創元推理文庫 275-1)
ゴミと罰 (創元推理文庫 (275‐1)) (創元推理文庫 275-1) / 感想・レビュー
セウテス
主婦探偵ジェーンシリーズ第1弾。ある住宅街の範囲内で起こる事件のコージーミステリ。ジェーンは夫を事故で亡くして間もない、3人の子供がいる普通の主婦。ある日親友のシェリイの家で、掃除婦が殺害される事件が起こり、探偵として乗り出す事になる。本作の特徴は、アメリカの平均的主婦の生活を垣間見る事が出来る事、主婦目線だからこその謎解きと、「罪と罰」の様に有名作品の題名をもじっている事だ。子供の送り迎えに地域イベント、更にはボランティアと忙しすぎる日常には頭が下がるが、きちんと伏線もあり推理そのものを楽しめる作品。
2018/03/17
nemuro
根室時代の2007年4月、たまたま観た2時間ドラマ「ご近所探偵・五月野さつき」(片平なぎさ・主演)の原作となったシリーズの第1弾。当時、すかさず発刊されていた9巻(その後、邦訳は第14弾まで)を買い揃えたものの間もなく転勤。段ボール箱内にて「函館~芦別~網走~函館」の旅を経て、近年、富良野にて無事開梱。第2弾の『毛糸よさらば』(2023年10月読了)が“しりとり読書”の103冊目に選ばれたのをキッカケにようやくシリーズ全般が開幕し、満を持しての登場。主婦探偵ジェーンはきょうも忙しい。いざ、『死の拙文』へ。
2024/01/24
ケロリーヌ@ベルばら同盟
古今東西の名作をもじったタイトルが秀逸な、主婦探偵シリーズの第一作。半年前に夫を交通事故で亡くし、思春期真っ只中の長男長女、甘えん坊な次男の三人の子育てに追われるジェーンの隣家で殺人事件が発生。そこは、親友シェリイの家。遅々たる捜査に、外出も儘ならず、何より子ども達の心身の安全が脅かされる事態に業を煮やし「(事件の)動機には詳しい」と自認するジェーンが犯人探しに乗り出す。ミステリとしての構成の面白さに加え、恐怖のPTA役員、料理持ち寄りの会合、嫁姑問題、イケメン刑事によろめく等々。主婦がツボる要素が満載。
2021/07/28
papako
面白かった!ラジオの本の紹介コーナーで気になって、手に取りました。海外のいわゆるコージーミステリーで、こういう感じのものは初めて読みました。主人公と友人の主婦が殺人事件の謎を追いかける。アメリカの主婦たちの生活も垣間見られて、海外ドラマを見てるよう。でも、謎も推理もしっかりしていて、主人公の境遇もリアルで楽しい。はまりそう。これを読んで、若竹さんの作品がコージーだって理解しました。次は『つ』
2015/11/20
kagetrasama-aoi(葵・橘)
「主婦探偵ジェーン・ジェフリー・シリーズ」第一作目。手放す前に読み返し。“ドメスティック・ミステリ”とジャンルされていますが、1989年に上梓されたもの。現代でもこのジャンルがあるんでしょうか?アメリカのシカゴ郊外の住宅地に住む、三人の子持ち未亡人のジェーンが主人公。隣家の親友シェリーの家で起きた殺人を二人で謎解きします。解決に進んでいるのか、掻き回しているのか微妙なところ。担当のヴァンダイン刑事(独身)とのやりとりも読ませます!きちんとした伏線と回収があり、推理ものとしても十分楽しませてくれる作品です。
2022/11/26
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