KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

亜智一郎の恐慌 (創元推理文庫 M あ 1-8)

亜智一郎の恐慌 (創元推理文庫 M あ 1-8)

亜智一郎の恐慌 (創元推理文庫 M あ 1-8)

作家
泡坂妻夫
出版社
東京創元社
発売日
2004-01-01
ISBN
9784488402181
amazonで購入する

亜智一郎の恐慌 (創元推理文庫 M あ 1-8) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

aquamarine

彼は亜愛一郎氏のご先祖様で江戸城の雲見番。愛一郎が雲の写真を撮る人なのはそのあたりも受け継いでいるのですね。雲見番とは世を忍ぶ仮の姿で実は隠密という彼には3人の仲間がいます。(彼らの名前や特徴にもなんとなく見覚えが?と思ったら…)この時代ならではのミステリを、特徴の違う4人で上手く分担して解いています。伏線は相変わらずとても綺麗に張られていました。時代物としても背景までとてもきちんと書かれているのでそちらも十分楽しめますが、その分逆に愛一郎のシリーズの方がミステリとしてはわかり易く楽しめるかもしれません。

2015/03/07

papako

亜愛一郎の先祖?なのかしら。江戸時代末期に江戸城に雲見番があった。表向きは気象観測、その実態は上様の隠密だった。その頭、亜智一郎が謎を解いていく。亜愛一郎よりもドジっ子ではない。そして三人の仲間がいるので、味わいが違う。芝居や桜田門外の変、ペリー来航などの史実も織り交ぜられているので、こんなこともあったのかも、とは思わないけど楽しめた。読み終わったそばから、亜愛一郎に会いたくなってきた〜。

2017/07/11

yucchi

亜愛一郎の先祖である亜智一郎を中心とした特命係長的な話。普段は閑職のように見える雲見番だが、実は将軍直属の隠密軍団。事件の性質によって智一郎を中心とした仲間たちが活躍する。ミステリと言うより時代小説っぽいのかな?智一郎達が調べた事件がやがて歴史に名を残す事件に繋がっていく。幕末が好きな人は楽しく読めると思う。私は…ちょ、ちょっとはわかったもんね( ̄ε ̄;)~♪

2015/07/17

タカギ

新刊書店では買えない本を無事入手できた。ありがとうブックオフオンライン。短編が7つ。亜智一郎は亜愛一郎の先祖。江戸城の雲見櫓で雲を観測しつつ、その実態は将軍直属の隠密方。『泡坂妻夫引退公演』に収録の亜智一郎シリーズより、型が決まっていない感じがした。隠密としてはこの本のほうが働いている。謎解きとしては少し地味に思うけど、のほほんとした味があって楽しい。幕末の不安感も感じる。

2020/07/16

いっくん

亜愛一郎のご先祖様。芝居通の緋熊重太郎、怪力の古山奈津之助、甲賀流忍術使い藻湖猛蔵。四人衆が幕末の江戸で雲見番として活躍するお話。『補陀落往生』『薩摩の尼僧』あたりが好み。ライトな味わい、楽しく痛快な短編集でした(^_^*)

2018/06/23

感想・レビューをもっと見る