憎悪の化石 (創元推理文庫 M あ 3-5)
憎悪の化石 (創元推理文庫 M あ 3-5) / 感想・レビュー
W-G
容疑者全員に鉄壁のアリバイという心躍る設定と、かなり大胆なトリックが二つも盛り込まれている豪華さもあって、氏のA級クラス作品であることは間違いない。特に捜査が鬼貫にバトンタッチし、最初のトリックが崩壊してからの展開はスピーディーで意外性もあって好き。問題は"大胆な"トリックが大胆すぎてちょっと…というところ。第一のトリックは実行中に一瞬で崩壊する危険性が高すぎて殺人時のアリバイ作りにはリスキー過ぎるのと、第二のトリックは専門知識を要する類のもので、これも露見の可能性がかなり高くリスキー過ぎる。
2018/05/18
coco夏ko10角
鬼貫警部シリーズ。たくさんの容疑者、その全員にアリバイが…。そのアリバイ崩しと証拠固め、ひとつずつじっくりと、面白い。そして最後の方でわかるタイトル『憎悪の化石』の意味。
2018/06/06
☆エンジェルよじ☆
面白かった。容疑者全員にアリバイがありバトンを受けた鬼貫警部と丹那刑事が1人づつ崩していく過程はさすがです。「ちょっとしたこと」を見逃さない鬼貫警部はすごい!
2011/08/08
ホームズ
時刻表の登場するアリバイ・トリックは苦手ですがまあアリバイ・トリックを気にしなくっても楽しめますね(笑)全体を通して退屈することなく読めた(笑)ある程度犯人が絞られてからアリバイが徐々に崩れていくのが良いですね(笑)鬼貫警部も今回は丹那刑事に任せず自分で頑張っていたし(笑)
2010/12/26
ひかり
容疑者が沢山いて全員にアリバイがあるという題材は面白く、動機もその時代を生き抜いたからこそのものだと思いますが、個人的にはあまりのめり込めず読むのに時間がかかりました。何より岡崎エミ子の事件が私の中では釈然としませんでした。作者の他の作品を読んでみたいと思います。
2016/08/10
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