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倒錯の死角: 201号室の女 (創元推理文庫 M お 1-2)

倒錯の死角: 201号室の女 (創元推理文庫 M お 1-2)

倒錯の死角: 201号室の女 (創元推理文庫 M お 1-2)

作家
折原一
出版社
東京創元社
発売日
1994-10-01
ISBN
9784488409029
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倒錯の死角: 201号室の女 (創元推理文庫 M お 1-2) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

倒錯シリーズ1作目にして折原先生の長編デビュー作品。まずは一言「登場人物みな変人やないかい🤣」個性の強いキャラ達の見事なまでの演出が最高のステージを生み出す。折原作品だからと身構えてどんな仕掛けが用意されてる?と読み進め、やっぱり来るんです。唐突に始まりだすその連鎖は、終盤から一気に畳み掛けてくる。その展開の速さに頭の整理が追いつかない。これぞ叙述トリックの真髄。それはフェアなのか?それともアンフェアか。そんなの気にしてはいけない。それが折原一なのだ。ただひたすらに、読み手は騙される快感に浸かればいい。

2022/06/19

あっ!chan

読み友さんのレビューを読んで、折原作品に初挑戦です。おすすめは「覆面作家」でしたが、この作品もどうしてどうして…登場人物達がみんなネジが飛んでいて、凄く不気味で緊張感いっぱいの面白い出来でした。アル中の翻訳家から覗かれる旅行会社の新人OL、さらにアル中の窃盗犯が加わり、被害妄想と不倫と通り魔事件が絡み合い物語が進み、最後に十重二十重に張り巡られた伏線が、五転六転して明らかになる…ちょっとふに落ちないところもあったけど、今まで読んだことのないテイストで大満足でした。ちょっと追っかけてみようかな…

2020/03/31

90ac

読み終わってカラクリが分かると、腑に落ちない点が二、三出てくる。読み込みが足りないのかもしれない。翻訳家にしても窃盗犯にしても笑いが出るくらいおかしな奴たちだ。ラスト近く、母親の娘に対する思いが伝わりジーンときてたら、とんでもなかった。ネタバレになりそうなのであまり書けない。

2016/08/24

おうつき

未読だと思っていたが、途中で読んだことのある作品だと気付いた。初めて読んだ時の記憶があまりなかったのは、同著者の作家を主人公にしたシリーズと混同していた事と、過剰なまでに重なっていくどんでん返しが逆にインパクトが弱くなっていたのかも知れない。改めて読み返した所、初めて読んだ時よりも楽しめた。釈然としない部分はいくつかあるものの、デビュー作としての熱量が溢れ出ているエンタメとしてはレベルの高い作品だと思う。

2020/01/15

とも

★★★★叙述トリックがふんだんに取り入れられた倒錯シリーズ第二弾。引き籠もりででアル中病院から退院した翻訳家の大沢芳男、その向かいのアパート201号室に移り住んできた田舎から上京したての清水真弓。この覗きの男と覗かれる女、2人を中心に発生する、拉致、殺人、不倫、通り魔、空き巣など、犯罪のオンパレード。そのどこに作家のトリックが関わっているのか。まさに倒錯の世界である。

2018/06/17

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