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心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M み 1-2)

心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M み 1-2)

心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M み 1-2)

作家
宮部みゆき
出版社
東京創元社
発売日
2001-04-18
ISBN
9784488411022
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心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M み 1-2) / 感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

探偵物。主人公は犬。家族経営の探偵事務所に元警察犬が来た。人間の言葉を理解できるが、人間に意志を伝えるのは下手という設定。犯人捜しはしてやられた。そうくるかという感じ。「マサの弁明」は、宮部みゆきが追い込まれないと仕事をしない性格である「みゆきの表明」と理解。編集者の戸川安宣が「宮部さんのデビューの頃」という解説を書いている。法律事務所に勤めながら、山村正夫らが講師の講談社の小説教室に通っていたとのこと。宮部みゆきの登り坂の10年を見つめていたことを書きたかったのだろう。

2013/06/13

夢追人009

宮部みゆきさんの溢れる動物愛が感じられる元警察犬マサと蓮見探偵事務所の活躍を描く動物ハードボイルド中短編集。用心犬マサが人間に意思を伝えられずにしばしば(柴犬じゃなく)じれったい思いをする場面を読んでとても気の毒な気持ちになりましたね。「マサの弁明」の宮部さんの自虐ネタには苦笑しましたが、やはり「マサ、留守番する」が一番の力作ですね。愚かな人間どもに虐げられる動物達に対して申し訳ない気持ちで一杯になりました。悪い人間が知ったらもっと虐めるでしょうから動物達は実は賢いという事実は秘密のままがいいでしょうね。

2019/03/21

相田うえお

★★☆☆☆17023 ひとつ前の読了本『旅猫リポート』が猫目線で、本作は犬目線。にゃんわん連続読み〜。しかし、犬がここまで人間的な思考を持ったら、まじ引きますよ。可愛いの通り越しでしょ。これって最近話題の人工知能と人の関係に似てるね。人を超えるのではないかという危機感みたいな。。ワンちゃん身体能力高いしね。で、内容はミステリータッチだけど過激さはなくて極めてソフトな謎解き。優しい学生さんとかにいいかもしれませんね。そういえば豊臣秀吉の手相って感情線と頭脳線が一緒になってて手のひらに線が2本だけだったの?

2017/03/21

yoshida

「パーフェクト・ブルー」の続編。蓮見探偵事務所と元警察犬のマサに再会です。短編集です。前作を執筆後に書かれた短編と、約10年後に書かれた書下ろし作品を楽しめます。期せずして宮部みゆきさんの作家としての成熟も楽しめます。特に標題作と「白い騎士は歌う」、そして書下ろしの「マサ、留守番する」が良かったです。宮部みゆきさんは、デビュー当時から人間の心理描写が巧みだなと実感しました。書下ろし作品では予想外の展開。いつの間にか引き込まれて読了。また、「マサの弁明」では宮部みゆきさん自身が登場し楽しめました。良作です。

2019/09/16

ehirano1

ペットは器物扱い・・・・・何とかならないものでしょうか、切に思います。因みに「マサの弁明」は何のつもりなのでしょうか。ジョークにしては・・・、という気がしますし、かえって不気味です(笑)。

2016/10/10

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