江神二郎の洞察 (創元推理文庫)
江神二郎の洞察 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
学生アリスの一回生時代、1年間の流れのなか、江神先輩や仲間たちとの出会いを描く。ミステリとしての要素を除けば、学生時代特有のなつかしさでいっぱい。昭和が平成に変わる時期、ケータイもスマホもないが、かえって生き生きとした学生群像に見える。完全には解決しない短編が、先の話で解決するなど、全体をひとつの流れとして構成されている(再構成?)楽しみがある。圧巻はやはりラスト。散りばめられたミステリ談義も楽しい。
2018/02/18
yu
Kindleにて読了。学生アリスシリーズの短編集。「桜川~」は何気に3回目かな。長編のような派手な殺人事件ではなく、日常の些末な謎から幽霊屋敷、果てはマリアの入部までのいきさつなど、今までの長編を読んでたからこそ楽しめたストーリー展開だった。是非、各長編を順番に読んでからこの作品を読むことをお勧めしたい。
2018/04/15
stobe1904
書き下ろしを含めた短編9篇から構成される学生アリスの短編集。時代設定が昭和から平成に変わるタイミングで、当時のことを思い出しつつ読んだ。短編では些細な事件や日常の謎を解くことがメイン。全作通して質は高いが、特に『ハードロック・ラバーズ・オンリー』と『蕩尽に関する一考察』がお気に入り。良作揃いのミステリー短編集を堪能した。 ★★★★☆
2017/08/14
hnzwd
やっと読めた学生アリスシリーズ第一短編集。デビュー短編から、マリアがEMCに入部するまでの一年間が描かれます。夏に起きた大きな事件(月光ゲーム)の直後のエピソードなんかも出てきて、改めて読み直したい!と、思ってしまいましたー。シリーズ完結まで残り長編一冊、短編集一冊とのこと。早く読みたいです。。
2017/06/02
五右衛門
読了。久しぶりに会いに来ました。学生アリスシリーズに。相変わらず部長切れきれでした。けれど今回の作品は彼らがこんな風に出会って、こんな風に一年間を過ごしたんやな~って今まで以上に親近感を持ちました。中ほどの山での事件も勿論WAO!となり、マリア登場でまたもやWAO!となりました。短編集でしたがどれも蘊蓄?深堀?が凄くてビックリしました。あとがきで短編集もう一作出そうなので又会いに来ますね。仄々として読後感も良かった。
2020/09/24
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