有栖川有栖の密室大図鑑 (創元推理文庫)
有栖川有栖の密室大図鑑 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
有栖川さんがこのような本をかなり以前出されていたとは知りませんでした。私は子供のころから密室がらみのミステリーが好きで、内外の作家のものをかなり読んできていました。ここにはその作品からの密室をイラストがらみで紹介されています。ガストン・ルルー、ディクスン・カー、クロフツ、クイーン、乱歩、横溝正史、西村京太郎などなどです。当然のことながら種明かしはされていません。お楽しみは原作を、ということなのでしょう。ひとつの資料としてみているだけで楽しめます。
2019/03/29
へくとぱすかる
何よりも、ネタバレなしに、ここまで書いてくれたことに驚き、感謝。ミステリ紹介は、敏感な読者に真相を感づかせてしまう危険が多く、冷汗をかくのが普通。それを巧みに回避したのは、お見事! 紹介された作品を、ぜひじっくりと読んでみたい。磯田画伯のイラストは、私の乏しいイメージを蹴飛ばして、具体的に作品世界を示してくれた、ファンへの絶好のプレゼントでした。
2019/04/11
HANA
ミステリに密室は付き物。不可能犯罪の代名詞ともいえるこれを扱った作品を国外から20、国内から20選び抜き紹介した一冊。兎に角著者の紹介が上手すぎる。ネタバレには一切触れる事なく、どのような背景か、どのような密室かを語っていて、読んでる傍から紹介された全ての作品を読みたくなってくる。おまけに至る所に著者のミステリ愛が満ち溢れていて…。いくつかは読んだ事があるけど、どれもこれも特徴的で一読忘れがたい作品が多いように思える。『本陣~』とか『完全犯罪』とか。イラストも密室の様子が手に取るように解りありがたい。
2019/07/16
さっこ
海外、国内の密室ミステリーに特化したガイドブック。有栖川先生のミステリー愛が感じられます。とても面白かったです。読んだことない作家さんの作品にも興味が湧いてきて、それも有栖川先生の他の作家さんへのリスペクトが伝わってくるからだと思います。
2019/06/02
那由多
海外20作、国内20作、プラスボーナス1作の合計41作をイラストと共に紹介された密室限定ガイド。有栖川さんの文が興味を惹きつけ、磯田さんのイラストでイメージを強化され、脳内で設計図を引かない私は間取り図が貴重でした。既読は13作のみで、紹介されたものは古いものが多く、知らない作品ばかりだったけれど、おかげで『ジェミニー・クリケット事件』に出会えました。気になるものが複数あるので、少しずつ探していきたいな。まずは長大さに敬遠してた『人狼城の恐怖』からかな。
2019/12/12
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