天啓の器 (創元推理文庫 M か 2-6)
天啓の器 (創元推理文庫 M か 2-6) / 感想・レビュー
ソラ
【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) 燦然と輝き続けるアンチ・ミステリの雄編、中井英夫『虚無への供物』。当初この作品は塔晶夫の名前で発表されていた。だがこの塔が、中井とは別に存在していたとしたら…。『虚無への供物』の発表された日と、中井の命日が同じなのは、偶然ではなく何者かの作為によるものではないのか…。『天啓の宴』に続く、サスペンス味溢れる、笠井潔もう一つの傑作ミステリ・シリーズ。
2008/04/02
東森久利斗
神聖で真摯なタイトル、テーマとは思えない、想定どおり、著者独壇場の縦横無尽なメタ振り。アンチミステリーへのアンチテーゼ? パスティーシュ? オマージュ? 意図が理解不能。残念。いつも通り、サラッと流してわかった振り、笠井潔攻略のコツ。天分なる才能? それとも、天の啓示、神のお告げ? いずれのなせる技なのか? 作家のアイデンティティを崩壊させる、創作能力、創造性への自虐的なツッコミ、メタ的パラドックスの応酬。天啓は、神社庁・伊勢神宮、日本作家協会の公認が必要なのか?
2024/09/12
がんちゃん
入れ子細工のような構成に最近の頭ではついていけないが、中井英夫の「虚無への供物」から生まれたこのメタフィクションは、随所に興味深い内容が含まれており、文学とは(何の役にもたたない)?という問いに対する様々なアプローチにも読める。前作も読みたいが、古本屋を探すしかないか。
2020/01/23
Takashi Tokairin
犯人などどうでも良いかもと思ってしまった。
2008/01/04
karatte
竹本健治の文体はかなり忠実に模倣できてるよね。
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