火災調査官 (創元推理文庫)
火災調査官 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
森オサム
火災調査官と言う職業は無い様ですね、分かり易くする為に作者があえて名付けたとの事。せっかくですが、正直残念な作品であったと思います。細かいことを言うとキリがないですが、とにかく本筋の謎に魅力が無い。主人公に魅力が無い。ホントに多くの人物が出てきますが、必要性が良くわからなかった。エピソードもそうで、深く絡む伏線か?と思えばそうでも無かったりして。凄く真面目に丁寧に書いてあると思うんで、楽しめなかった事が残念でした。
2018/12/11
Yuki
百人一首が書き込まれた天使の絵が現場に残されるという不可解な連続放火事件を追う火災調査官の東。火災の被害に遭うのは老人が多く、彼らはかつて買収騒動があったホテルの関係者だというところから東は本格的に捜査にのめり込む。臨場感のある火災の描写とジリジリした捜査部分を楽しんだし、ドラマ的な話の流れは読んでいて安心。東と先輩消防士・白木の関係や本編に生かしきれてなかった東の炎視という特技など、詰め込まれすぎな雰囲気が少しもったいなかったな。
2019/01/03
米太郎
・火災調査官という題に関わらず警察のように調査がメインだった ・ここまで人の恨みは深いのかと感じた。続きを読みたい作品。
2023/07/22
ちょん
犯人追いかけ型で淡々とお話が進みました。火災調査官ってタイトルなのだからもう少し詳しい消防ネタが読めるかな、と思ってたのでちょっと残念💦💦
2020/10/29
蒼
連続する火災現場から発見される絵画の複製と、時限発火装置。放火犯の意図は何処に。東京消防庁の消防士と防火のために火災原因を調べる調査官が辿り着く真相とは。ひたすら炎を征圧しようとする消防士白木と、炎の通る道が見える為により美しい炎を見たいと思う調査官東。相反する二人の熱血と冷徹さが不思議なシンクロで読ませる。放火犯の動機は目新しくないが、その職業はそう来たかと背筋が伸びる思いがした。現実の消防士さんのご家族の心配や苦悩が、わずかながらも伝わってくる物語でもあった。
2020/09/11
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