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密室から黒猫を取り出す方法 (名探偵音野順の事件簿) (創元推理文庫)

密室から黒猫を取り出す方法 (名探偵音野順の事件簿) (創元推理文庫)

密室から黒猫を取り出す方法 (名探偵音野順の事件簿) (創元推理文庫)

作家
北山猛邦
出版社
東京創元社
発売日
2021-01-28
ISBN
9784488419127
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密室から黒猫を取り出す方法 (名探偵音野順の事件簿) (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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おうつき

シリーズ2作目にして、10年以上の時を経て文庫化された今作。5つの短編はどれも北山作品らしい物理トリックが仕掛けられている。テレビが人を飲み込んでいたという証言が興味を惹く「人喰いテレビ」や、2人の名探偵の対決を描いた「クローズド・キャンセル」など、どの作品も良質だったが、個人的なベストは表題作の「密室から黒猫を取り出す方法」。密室に入り込んだ黒猫が犯罪計画を破綻させていく様がコミカルに描かれ、タイトルにある「黒猫を取り出す方法」が意表をついてきた。

2021/04/06

coco夏ko10角

第2弾。まず解説の一行目と同様「ようやく!」ですよ。1巻読んだ後に「2巻そろそろ文庫化かな?出たら買おう~」からまさかこんなたつとは。音野順は変わらず、いやビクビク度上がってる?その探偵を活躍させようと白瀬白夜の強引度も上がってる。前巻での発明家殺しの関係者・笹川蘭が依頼主の『音楽は凶器じゃない』最後…これどうにかならんのか。『停電から夜明けまで』ラスト数ページ好き。『クローズド・キャンドル』トリックが著者らしくて好き。琴宮探偵はどっちかっていうとダンガンロンパ霧切の方に登場しそうなキャラだ。

2021/02/14

hnzwd

引きこもり探偵シリーズ第二弾。引きこもりなのに現場を見て推理ってのが矛盾していて。。名探偵っぽくなくて素敵。トリックがロジックに偏ったやり過ぎ感が溢れてるのは好みが分かれる所かも。

2021/02/14

lucifer

あーやっぱり音野順シリーズは面白い。どれくらい面白いかというと、電車のなかでクスクスと声を出して笑ってしまったくらい。2作目の今回も、世界一気弱な名探偵が嫌々ながら事件を解く5作の短編集。倒叙に密室にライバル(?)出現にそして名探偵の究極の姿にと色んなバリエーションとトリックで楽しませてくれます。なかでも秀逸なのは、 音野順でしか成立させられない展開の「停電から夜明けまで」。次は何年待てば文庫化なるのかな?

2023/04/05

ルチル

シリーズ第二作。出色なのは「停電から夜明けまで」。犯人も、トリックも分かっている(犯人視点の話だから)。肝心なのは、気弱な名探偵・音野順が兄・要の言ったとおり本当に「一言もしゃべらずに、黙っているだけで犯人を示してしまった」こと。これは鮮やか。はっきり言って素人の私でも「そのトリックは実行不可能だし不確実性が高すぎるし、第一バレるって、犯人さんよう!」とツッコミどころ満載なのだが、この話の肝はそこじゃないのだ! おもしれー。そして、ワトソン役白瀬と要の、順への愛もこのシリーズの良さを支えていると思う。★4

2022/09/10

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