過ぎ行く風はみどり色 (創元推理文庫 M く 2-3)
過ぎ行く風はみどり色 (創元推理文庫 M く 2-3) / 感想・レビュー
セウテス
猫丸先輩シリーズ第2弾、初の長編。猫の様に勝手に現れ事件を解決し、猫の様に勝手に去って行く。霊媒師に降霊会そして密室殺人とディクスン・カーばりの怪奇不可能犯罪なのに何とも爽やか。かなりミステリーマニア向けの趣向が感じられ、読み応えのある見事な本格なのだが、全体にほのぼのとした雰囲気の在る不思議な作品に仕上がっている。密室などのトリックは、そんな驚く様な目新しさが在るわけではないが、考え抜かれた自然さが在る。犯人特定はある条件に気付けば、どうだ解ったぞとなる事間違いなし、自ずとこの人以外犯人はいないとなる。
2016/09/07
ダイ@2019.11.2~一時休止
猫丸先輩その2。現時点では唯一の長編。王道的な展開で面白かった。
2013/09/17
coco夏ko10角
猫丸先輩シリーズ長編。ずっと読みたかったけど絶版で入手に時間かかった~きれいな中古見つけてついに読めた!でもこれを登録するときに来月新版出るってわかっちゃったけど…まあでもいいんだ! ものすごく面白かった!久しぶりに「衝撃の一行」くらった。これがあるからミステリー小説たまらん。事件の真相に辛い部分もあるけど、ラストはあたたかいしタイトルもいい。
2019/02/08
きっしぃ
猫丸先輩シリーズ2作目。誰も入っていない部屋で殺された祖父、降霊会中の殺人、となんだか本格ものな長編。犯人の心当たりと、違和感感じるものの、トリックはわからなかったなー。というか、コレ実現可能ですか…??伏線の回収は見事でしたが、全体的にちょっと長い…。インターバルとか、超心理学の説明とかいらなかったかも(神は沈黙…読んだ直後だからなおさら…)。シリーズの続きは短編集みたいなので、読んでいこうかな。
2018/03/13
papako
面白かった!一気読み。猫丸先輩が推測でも空論でもなく推理する。猫丸先輩の後輩の主人公と従姉妹の二人の視点から描かれる二つの殺人事件。その二人の人に対する印象の差が気になっていると最後に見事に真実が明かされる。思い込みや先入観がもたらす人の印象の曖昧さ。心霊現象に対する科学的アプローチも面白い。偶然がもたらす事件。悪意に対して敏感な人の反応。叙述トリックがみごとだけど、それ以上に家族があったかいお話でした。
2013/09/10
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