崇徳院を追いかけて (創元推理文庫)
崇徳院を追いかけて (創元推理文庫) / 感想・レビュー
sin
あの邪馬台国シリーズがバーを飛び出して、新興宗教の犯罪を阻止するという…芯の部分には西行の謎といった歴史が据えられているものの、その謎解きとミステリの部分がいまひとつ馴染んでいないように感じてなりません。宮田のモテモテぶりも取ってつけたようで、なんだかうまくいきすぎる結末に二人の行く末すら思いやられます。
2016/07/20
のぶ
歴史ミステリーのような、トラベルミステリーのような、どちらにも当てはまらないような軽い長編ミステリーだった。キャラクターの乗りはいつもの鯨作品とあまり変わらないのだけど、タイトルの崇徳院の事が中盤過ぎてもほとんど出てこず、〈十四人ノ心〉と言う新興宗教に殺人を絡めた話で、いつもの歴史や雑学の薀蓄を求めて読んでいった自分はちょっとはぐらかされた感じだった。最後で歴史の謎解きはされたものの、本作は自分の求めていたものとは違っていた。自作に期待したい。
2016/09/21
takaC
これまた鯨サンらしい展開。気張って読まない方が良い。
2019/02/17
hnzwd
邪馬台国はどこですかシリーズの主人公二人が、歴史の謎と一緒に現実の謎も解くという中編。歴史ミステリと現代ミステリの合わせ技、ってことで、Q.E.D.シリーズと構造がほぼ一致してしまいました。。ボリュームの問題から歴史の謎も少し小粒?短編集でのトンデモ論を強引に説得する感じも好きなのですが、、まぁ、サイドストーリーということでさくっと読了。
2016/08/03
山本真一郎
読了。約一年ぶりの鯨統一郎。そして久々の「邪馬台国はどこですか?」シリーズ。本屋で見つけた時は思わず「おっ!」となって購入してしまった。同じ早乙女静香が登場する別の「殺人紀行」シリーズは兎も角、このシリーズって殺人事件なんて起きた事あったっけ?と言いたくなってしまったものの、やや軽量に思える事件と歴史上の謎を上手い事絡めているのは相変わらずお見事。日本三大怨霊の一人である崇徳院と西行の関係性すら知らなかった無知な自分にとっては、本作の蘊蓄は新鮮で読み応えがあったと思う。今後もシリーズの続編は希望したい。
2016/07/27
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