シチュエーションパズルの攻防 (創元推理文庫)
シチュエーションパズルの攻防 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
夢追人009
東京・銀座の文壇バー「ミューズ」の常連客のベテラン作家、辻堂珊瑚朗の鋭い名推理に感服するアルバイト小僧「僕」の人生勉強を描き大人の男女の機微を学べるミステリー短編集。恐るべし!全てを知り尽くすサンゴ先生は裏の裏を読んで必ずや最後の勝利者になるのですから凄い物で(些か口は悪いオヤジですが)マジで尊敬しちゃいますね。本書は昭和のムード歌謡、とりわけ銀座を歌った名曲をBGMに聴きながら読むべきでしょう。ライバル作家の藤沢と推理勝負を繰り広げる表題作が二転三転四転のサプライズが味わえる最高の出来で特にお奨めです。
2018/10/30
hnzwd
夜のバーに現れる作家が持ち込まれる謎を、その場で解決、という安楽椅子探偵物。読みやすい文章で楽しく読みました、、が、私が安楽椅子探偵に求める、『まさか、そんなことが。。』感がちょっと足りない感じ。作家だから真実かどうかが問題ではなく、解決のためのストーリーが大事ってスタンスが少しだけ好みとズレてるんですねー。表題作 シチュエーションパズルの攻防は好み。
2014/01/15
まちこ
《図書館本》一浪して東京の大学の文学部に合格したが、叔母の経営する銀座の文壇バーで働くことが決められた。銀座という街への憧れもあり『小僧』と呼ばれながらもバーで見聞きすることが楽しかった。---これがあの自転車少年記と同一作家さん?作風が若返ったというか軽くなった気がする。おかげでスルスル読めた。
2016/05/04
はるき
バーで起こる安楽椅子探偵物語。短編集なので読みやすいですね。著者である、竹内真さんの文章には何か癒やし効果を感じる。
2016/04/30
したっぱ店員
クイズとかゲームとかパズルって言われるとつい手にとってしまう。そんなわけでお初な作者さん。もっとゲーム感覚なのかと思ったら感情移入できる話もあり、いい意味で予想外だった。「ダブルヘッダーの伝説」はおしゃれだなあ。続編有るならきっとまた読むと思う。
2013/04/21
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