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明日の空 (創元推理文庫)

明日の空 (創元推理文庫)

明日の空 (創元推理文庫)

作家
貫井徳郎
出版社
東京創元社
発売日
2013-04-27
ISBN
9784488425050
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明日の空 (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

意外にも自分にとっては初の貫井さん作品でした。解説にも書かれてあるように、かなり異色の作品であるようでして、いい意味で何のストレスもなく、サラサラと読むことができました。やっぱり書ける作家さんってのは、どんな作風も書けてしまうのでしょうね、きっと。みなさん、レビューにも書かれているように本当に爽やか、かつ社会性をも主張した内容だと思います。「何か読みたいけど、重い(厚い)にはちょっと・・・」という時にオススメな一冊です。出張時や通勤または通学時のちょっとしたスキマ読書のお時間によろしいのではと思います。

2013/07/25

takaC

It will be fine tomorrow. 仕掛けが陳腐だったから言うわけではないけど、ミステリ的な要素は蛇足のような気もするな。単純な青春小説でも十分お腹いっぱいになれたと思うよ。

2015/08/18

あも

え?これぬっくん?ページ数少なくない?文字でかくない?え?帰国子女の栄美(エイミー)の初心な恋愛が第1章で描かれ、第2章はユージと黒人のアンディの友情の話。爽やかでほろ苦い青春小説は、少しばかりの不思議を読者の心に残したまま最終章へ進む。あぁ、ぬっくんだわ。さすが。いつも執拗なまでに登場人物各人の心と行動を描写する著者だが、本作は非常に軽やか。しかし、物語が全容を表した時によぎる確かな納得感と切ない余韻。代表作となるような大作ではないが一服の"大人の"清涼剤のような1冊。明日の空は?答えは本書の中にある。

2018/06/14

にいにい

貫井徳郎さんの作品は、「慟哭」等の社会的テーマで重い作品が頭に浮かぶ。しかし、こんな爽やかそうな青春物も書くんだ。 読みやすい文体で、得意の難解な言い回しも抑えている。 昔からのファンも嬉しい謎とギミックは忘れられてない。 第一部帰国子女への謎から、第二部大学生の語学習得バイトへと話は進むが、読者を迷わす語り手ギミック。第三部で全体が明らかになる。 その中で、「差別や人を思うこと」というテーマを救いのある形で締め括っている。 こういう貫井さんも魅力。 善意の連鎖というバトンを渡し続ければ「明日は晴れる」。

2013/11/27

ワレモコウ

高3の時に、帰国子女として日本の高校に編入した栄美。クラスメイトとの友情や恋愛、周りに起こる不思議な出来事などが描かれるPart1。 夜の六本木で、外国人ガイドをしながら語学を学びお金も稼ぐ大学生のユージ。そこで知り合い意気投合する黒人のアンディとの出来事が描かれるPart2。大学生になった栄美の前に現れた山崎先輩。どこでどう繋がるのかのPart3。 貫井さんっぽくない爽やかさ?200頁ほどの作品なのに、意外性や差別問題、甘酸っぱさや切なさを盛り込むとは…伏線回収もお見事でした!

2021/12/25

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