血染めの旅籠 (月影兵庫ミステリ傑作選) (創元推理文庫)
血染めの旅籠 (月影兵庫ミステリ傑作選) (創元推理文庫) / 感想・レビュー
sin
素浪人月影兵庫❗懐かしい昭和の響きに思わず手に取ってしまったが、あの飄々としてユーモラスな主人公が原作では事件に巻き込まれる度に謎さえ解けば後は野となれ山となれ、痛快一刀両断と云うのだろうか?首チョンパでの幕牽きは、些か乱暴に過ぎていただけない。話の筋は悪くないだけにその落とし処の乱雑さが残念だ。後半に見られる各話の興味深いタイトルは逆にテレビに寄せたらしいがその表現が印象に残った。
2019/09/12
geshi
横文字とか入れて読みやすさに徹した剣客もののエンタメ性ってこういう感じなのか。30頁ぐらいの短編で事件に巻き込んでサクッと謎を解いて犯人を懲らしめる、ライトな感覚で読み飛ばせる作品。逃げた姫を追う旅路で遭遇する事件と無類の剣の腕という話だったはずが、途中で旅路が終わり大幅に路線を変えてきてびっくり。終わりの数編は明らかに主人公いなくてもいい話もあって持て余していたのは事実。表題作の犯人を示す論理や『帰ってきた小町娘』の”意外な犯人”は悪くない。
2020/01/14
jima
月影兵庫が旅をしながら探偵役になり、事件を解決していく。短編が17作品。
2019/09/30
Galilei
集録の「森の中の男」は、昨日3/22、YouTube「月は見ていた」という題で「東映時代劇V、素浪人月影兵庫・第9話」がアップされてます。1週間で替わるので、興味ある方はお早めに。脚本は少し変えてますが、非常に面白いですよ。 ▽光文社版「月影兵庫 独り旅」で重複集録を読みましたが、検索にないので本編を代わりにアップしました。。。取り急ぎ
竜王五代の人
南條先生の作品だが残虐風味は感じられず、普通の痛快時代劇という感じで、こういうのも書かれていたのかと驚いた。ミステリーとしては、トリックどうこうではなくて、「隅の老人」のような、隠された性格や人間関係を明らかにして謎を明らかにするというものだった。ただ、月影兵庫は剣の腕が立ち度胸にあふれる快男児なので、興味のままに事件に飛び込んで行って、いやおうなしに事件を展開させてその図を明らかにさせるのだ。
2021/07/23
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