人でなしの遍歴 (創元推理文庫 M た 2-4)
人でなしの遍歴 (創元推理文庫 M た 2-4) / 感想・レビュー
渋谷英男
「人でなしの遍歴」女絡みの人でなし☆2.5「静かな教授」凶器なしの完全犯罪だよね。☆3
2016/05/26
kanamori
☆☆☆
2011/10/16
MIRACLE
「人でなしの遍歴」を読む(「静かな教授」は既読)。命をねらわれた男性が、自分が思い当たる関係者を順にたずね歩く、という話だ。主人公が亡き妻に語りかけるという独白調で話がすすんでいく。本作品の特徴は、だれが犯人かではなく、主人公の人物像の解明に力点をおいていることだ。客観的にみれば主人公はとんでもない人物(=人でなし)だ。しかし本人はそう深刻には考えていない。彼がつねに楽天的であるため、作品の調子は明るい。そのため「人でなし」の話でありながら、読後感はさわやか、という不思議な作品になっている。
2011/04/14
紅茶派
収録作品 「人でなしの遍歴」1961年 「静かな教授」1960年
2024/07/19
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