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無花果の実のなるころに (お蔦さんの神楽坂日記) (創元推理文庫)

無花果の実のなるころに (お蔦さんの神楽坂日記) (創元推理文庫)

無花果の実のなるころに (お蔦さんの神楽坂日記) (創元推理文庫)

作家
西條奈加
出版社
東京創元社
発売日
2013-09-21
ISBN
9784488430115
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無花果の実のなるころに (お蔦さんの神楽坂日記) (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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Shinji

西條奈加さん、二冊目です。サブタイトルにある「神楽坂」という地名なんですが… 東京在住の方は「おっ!」となるんでしょうか?コテコテの大阪人の私には天竺のように思えます。外国で言うとイスタンブールとかが思い浮かびます。この作品、お蔦さんのスーパーレディっぷりとかミステリーとか、あまり気にならなかったかな。何より人情だわ!身内はもちろん、友人、想い人、ご近所さん… チカラになりたいと思ったら即行動!こういう付き合いが本当は一番いいんだろうね!望もだけど、料理の上手い男は絶対モテます♪ さらりと面白かった!

2015/11/27

きりこ

西條奈加さんの時代小説は単純に善か悪かと括ることができないような人々が登場するのですが、これも同じでした。法で裁けばそれでいいのか…と問いかけているようなお蔦さんの解決策。単に犯人探しで終わるのではなく何とか円満におさめようとするお蔦さんの思いや優しさは江戸人情話と通じるものがあります。友情や恋心を絡めて望の成長が描かれてもいるのですが、中学生が関わるには少し重い事件もありました。でも望を子供扱いしないで覚悟を求めるお蔦さんの厳しさは、自主的な行動という形での望の成長へ繋がっていきます。続く→

2014/05/20

ふじさん

時代小説の書き手が、現代小説に挑んだ作品。感情豊かな少年と名探偵役のお婆ちゃんのコンビによるミステリー。そこに描かているのは、市井の人々の感情と日常の営みから生まれる気持ちの交差点。幼さの残る少年は、お婆さんの力を借りながら、謎解きや問題解決に挑む中で、人々の感情の機微に触れたり、善と悪といったありきたりの判断基準では判別出来ないものがこの世界にあることを知ることで成長する。下町の人情溢れるハートフルな一冊。

2022/03/23

よむよむ

雨上がり月霞む夜が良かったので、他の作品も…と手に取りました。作風があまりに違っていて戸惑いましたが、色々なジャンルを描いている作家さんなんですね。元芸者の祖母お蔦さんと可愛い中3男子、望が神楽坂を舞台にご近所のトラブルを解決していく。お蔦さんの解決が粋でかっこいいのですが、扱う事件は通り魔、振り込め詐欺、傷害、誘拐監禁など、ぞっとさせられるものが多く、日常生活に忍び寄る闇を感じた。これらの事件を通して望がたくましく成長していく姿がまぶしく、続編もあるようなので読んでみたい。

2019/09/12

りょうこ

西條奈加さん祭りなのか?(笑)続けざまに今度はこのシリーズに手を出してしまった!連作短編だが1話1話良いお話!気になるのでこれの2作目も今年中に読んでしまおう!お蔦さんと望君にまた会いたいです!

2016/12/14

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