KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

水族館の殺人 (創元推理文庫)

水族館の殺人 (創元推理文庫)

水族館の殺人 (創元推理文庫)

作家
青崎有吾
出版社
東京創元社
発売日
2016-07-28
ISBN
9784488443122
amazonで購入する Kindle版を購入する

水族館の殺人 (創元推理文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

夢追人009

平成のエラリー・クイーン裏染天馬シリーズの2作目は風ヶ丘高校を飛び出して町内の水族館内で起きた殺人事件に新聞部が取材絡みで遭遇し警察官の仙堂・袴田兄コンビの嫌々ながらの依頼により天馬が乗り出し解決するストーリーですね。今回は容疑者11人のアリバイ崩しの趣向で意外性こそ少ない物の緻密な論理的推理は健在で素晴らしく読者への挑戦状も付いて楽しめましたね。今時でなく古典的ながらも実力がないと書けない秀作ですね。唯この動機は誠に残酷で殺生に思いましたね。そして変人・天馬の過去の秘密の興味が残され次作が楽しみですね。

2024/08/04

青乃108号

シリーズ2作目。今度は学校を飛び出し、水族館だ。前作でお馴染み風ケ岡高校新聞部が取材中のまさにその時、サメ水槽に飼育員が落ち込み喰い殺されるという衝撃の事件が発生。前作でお馴染み警察のコンビが乗り込んで来るが、諸々の悪条件の為彼らの手には負えず、苦渋の選択として前作でお馴染みオタク天才・裏染天馬を呼び出す事に…謎深い殺人、容疑者には全員アリバイがあり、流石の天馬も前作よりかなり手こずるが、彼は論理的に1つずつ、謎を突き崩しついに真相にたどり着く。前作よりかなりグレードアップされた面白さ。3作目も読みます。

2024/05/29

nobby

シリーズ第2弾。多くが目にした水槽内でサメに喰われる衝撃!ここから11名の容疑者のアリバイに絞ってロジカル全開。中盤までは血染めの足跡や水滴など犯行現場の推理やトリックの実証などが楽しめる。相変わらず強烈なキャラ達だが前作よりもスッキリして面白い。後半の消去法な絞り込みに、自分の固い脳で必死に追いかける!度々ページ戻り確認するのもまた心地よい(笑)水族館という設定や持物など伏線の張り方に「ほぉーっ!」と感嘆すること多し!犯人が凶行に及んだ理由も一筋縄ではなく好み。

2016/10/11

stobe1904

【裏染天馬シリーズ②】今回は横浜の水族館が舞台。新聞部が取材で訪問した水族館で飼育員がサメの水槽に転落し死亡したが…。特殊設定もなく論理的な必然を積み重ねる推理の切れ味は前作同様、この作品でも抜群。ポイントとなる水族館裏の構造がつかみにくいことと、動機の弱さが難点。読者への挑戦はかすりもせずだが、安心してアリバイ崩しの本格ミステリを楽しめる佳作だった。著者の作品は短編のほうが切れ味と完成度が高いかな…。★★★☆☆

2024/01/18

ナルピーチ

シリーズ2作目の舞台は“水族館”。飼育員がサメのいる水槽に落下し襲われた!!事故かと思いきや誰かに仕組まれた事と判明する。容疑者は11人、だがその全員には強固としたがアリバイが…。捜査に煮詰まった警察はあの男に協力を求める事に。今回のポイントはアリバイ崩し。僅かな手掛かりから論理的な思考で答えを導き出していく。キャラのクセは強いものの、これぞ王道ミステリーと言える推理劇が面白い!気になるのは謎に包まれた裏染天馬の素性。今作ではその一部に触れる事になったがこれは伏線の礎となるのか?今後の展開にさらなる期待!

2023/09/02

感想・レビューをもっと見る