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夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

作家
米澤穂信
出版社
東京創元社
発売日
2006-04-11
ISBN
9784488451028
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夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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めろんラブ 

『春期』から1年と少し。高2になった狐と狼は「小市民」に近づけたのかなぁ、と親戚の子の成長を楽しみにするようなくすぐったいワクワク感を持ちつつ読み始めて・・何か不穏な空気。そして緊張の展開。前作よりグレードアップしている本格感に驚き。<小佐内スイーツコレクション・夏>に列挙された数々の甘味。ただ美味しいだけじゃない苦味を伴うコレクション。小佐内さん、私は何だか哀しいよ。小鳩君、トロピカルパフェの甘さが苦さに変わってしまったね。切な過ぎるし気になり過ぎる読後。互恵関係や如何に?すぐさま『秋期』へ!

2010/02/14

佐々陽太朗(K.Tsubota)

思えば私が米澤穂信氏と出会った作品は本書第一章「シャルロットだけはぼくのもの」であった。『きみが見つける物語 十代のための新名作 休日編』(角川文庫)にこの一編が収められていたのだ。秀逸な作品で私のお気に入りである。それにしても小学生のような背丈、ボブカットに童顔の女子高生、その名も小佐内ゆきは怖いぞ。好物の甘いものは二番目で、一番目は「復讐」だと。私がまだ女という生き物にあこがれと幻想を抱いていた23歳の頃、「Tさん(私のこと)、女って怖いのよ」とそっと囁いたY子さんの言葉を思い出す。

2012/10/22

まりも

小市民シリーズの第二弾。夏休み、小市民を目指す小鳩君は小佐内さんに付き合って〈小佐内スイーツセレクション・夏〉を巡る事になる話。小佐内さんが実はどんな人なのかは前回である程度分かっていたので、ゆるーく始まっても一筋縄では終わらないんだろうなと思っていたけど迎えた結末はまさか過ぎてびっくり。表向きは無害な小市民を目指しながらも、実は一癖も二癖もある二人が出した結論はらしいと言えばそうだけど、二人とも頭の中で考えすぎな気もしました。互恵関係を解消した二人はどうなるのか。次巻も楽しみです。

2015/04/05

射手座の天使あきちゃん

出だし「シャルロット・・・」で、いい感じに小佐内さんの術中にハマッた小鳩君、ニマニマしながら読み進めたら んー、雲行き怪しい ちょっと展開ヤバくない? えっ、どうなるの小市民虎狼コンビは!? って、まんまと米澤さんの罠に落ちて秋期限定も読みまーすぅ(笑)

2010/03/14

kishikan

小市民シリーズの2作目は、高2の夏休みに起きた事件。それも当事者は小佐内さんと小鳩君。今回はタイトルのトロピカルカフェを始めスウィーツもてんこ盛りだけど、それがちょっとした布石にもなっているミステリ。事件の謎解きも面白いけど、「春期・・・」の時に気になっていた、小佐内さんの謎がキーになっています。ただし、その全容は・・・・・やっぱり明かされませんでした。それに小鳩君と彼女の関係も一定の区切りがきて。ああどうなってしまうのだろうと、フラストレーションがたまる。でも、小佐内さんのお母さんの登場で一つ謎は解明。

2013/01/22

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