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折れた竜骨 上 (創元推理文庫)

折れた竜骨 上 (創元推理文庫)

折れた竜骨 上 (創元推理文庫)

作家
米澤穂信
出版社
東京創元社
発売日
2013-07-12
ISBN
9784488451073
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折れた竜骨 上 (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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Ame

なんという新感覚!剣士や魔術師が登場する中世ファンタジーを舞台に、殺人犯を追い詰める本格推理ものだった。この絶妙な混ざり具合と読者をぐいぐい引き込む世界観の構築が素晴らしい。上巻ではまだ謎は解けず、本のタイトルの意味もわからないまま。一気に読んでしまいたい徹夜本。

2015/07/29

ナルピーチ

これはファンタジー?それともミステリ?いやいやその両方です。時は中世ヨーロッパ、イギリス諸島の何処かに浮かぶ小さな島【ソロン島】を舞台に発生した領主の暗殺事件。それは人の手によるものか、それとも魔術によるものか。放浪の騎士とその従士が領主の娘から密命を受け、その謎に迫る。まるでゲームの謎解きを世界観にしたような作品で、子供の頃にやってたFFやDQを思いだした。このあと、どんな真相が待ち受けるのか楽しみ。早速、下巻へと突入!

2021/09/22

まりも

北海に浮かぶソロン諸島の領主を父に持つアミーナが、放浪の旅を続ける騎士ファルクとその従者の少年・ニコラに出合う事で始まる物語。これは素晴らしい。十字軍時代のヨーロッパを舞台に、剣と魔法と謎解きを融合して来るとは思いもしませんでした。魔法が万能の存在ではなく、その魔法で何が出来るのかという事が決まっている為、ファンタジーとしての楽しみとミステリーとしての楽しみの両方を味わえるのが良いですね。この魅力的な世界観に一度引き込まれると先の展開が気になってしまい一気にハマっちゃいました。下巻も楽しみです。

2016/01/06

イアン

日本推理作家協会賞を受賞した米澤穂信の長編。舞台は中世ヨーロッパ。海に囲まれた孤島で領主が深夜に何者かに刺殺される。娘であるアミーナは異国の騎士・ファルクらと共に、父を殺めた〝走狗〟の正体を探るが…。魔術や呪いが介在し、国同士が血で血を争う戦いを厭わなかった時代を背景に緻密なロジックで真相を炙り出す世界観は、まさにファンタジーと本格ミステリの融合。海外ミステリやファンタジー作品を読み慣れていないため人名や英文を訳したような文章が上滑りし時間を要してしまったが、ここから面白くなることを信じて下巻へ進みます。

2023/05/08

yoshida

北海に浮かぶソロン諸島。デーン人の侵攻に備え、領主は傭兵を集めていた。曲者揃いの傭兵達。彼等と面談した夜、領主が殺害される。領主の娘アミーナは、東方から来た騎士ファルクと従士ニコラと共に父を殺した犯人を探す。剣と魔法が息づく世界での謎解き。上巻では犯人の予想もつかない。米澤穂信さんの作品でも珍しい設定だと思う。クセの強い人物が多いので、下巻でどう収束させるのか気になるところ。絶対と思われた事柄も看破していくファルク。少年だが頼もしい従士のニコラ。アミーナとニコラに芽生える絆が暖かい。巻頭の人物紹介は必須。

2020/09/06

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