穢れた手 (創元推理文庫)
穢れた手 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
堂場さんの小説としては若干結末がすっきりしない感じを受け読むのに若干時間がかかりました。主人公は友人の刑事の冤罪を晴らすべく様々な動きをしますが、どうも視野が少し狭い感じがします。堂場さんもこのような地方(松本市をイメージします)の刑事の在り方動き方を地味な感じですが描きたかったのだという気がします。
2022/11/27
くろにゃんこ
警察もの。かつての同僚、親友が収賄容疑で逮捕され無実を信じる桐谷は単独で捜査をする。上司を含めた3人には20年前の捜査ミスの隠ぺい(ひとつ前に読んだのも同じような^^;)という秘密があった。う~む、本来の仕事もせずに一人で黙々と調べを進める様子に飽きてきます(笑)しかもしかも・・・で結局みんな穢れた手を持つのかとガッカリな読了でした。
2017/05/21
優希
イマイチ合わないなと思いました。私的捜査の友情と絆が苦いタッチで描かれているのがもったいないですね。なんだか物語が長く感じます。
2021/01/23
ユザキ部長
誰しもが、大なり小なり取り戻せない過去があるとはいえ、組織で動いている以上、責任は上司。当たり前ですよ。そんな中突っ走る主人公に病的なものを感じる。序盤なんて恋のジェラシーかと思ってた。それにしても謹慎処分くらっても昇進するもんかね?謎。
2023/01/08
RIN
なにこれ~(>_<)所轄刑事・桐谷が贈収賄で逮捕解雇された同期で幼馴染で親友の高坂の無実を信じ1人真実を求めて暴走する話。桐谷が40歳、かつ特例警部昇進が決まっている優秀な刑事とはとても信じられない人物設定に始終苛々。40歳とは思えない子供じみた行動と思考、一般庶民を恫喝しながらの聞き込みと行き当たりばったりの一人捜査。でも!そこで挫折するなかれ!これは孤独に生きてきた探偵の孤独な闘いなのです!警察小説にあらず。読み終わって初めてじわ~んと胸に来る切なさ全開のハードボイルドでした。
2018/11/09
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