切れない糸 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M さ 3-4)
切れない糸 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M さ 3-4) / 感想・レビュー
ミカママ
作者が用意してくれた柔らかい布団に包まれながら、一気に読了できた気分。悪人がひとりも出てこないし、みんな自分に与えられたお仕事を、誠意を持って勤めてる。ミステリーの謎解きが、少々作り込まれた感あったけれど。坂木さんはやっぱり男性なのかな〜って読み終えました♪
2017/11/19
hiro
『和菓子のアン』に続いて坂木作品2作目。主人公のアンがデパ地下の和菓子屋で働くお仕事小説と日常ミステリーの『和菓子のアン』に対して、主人公の和也が父の急死で家業のアライクリーニング店を手伝うお仕事小説と日常ミステリーが『切れない糸』だ。『切れない糸』は『和菓子のアン』よりも5年前の作品だが、作品の構成は兄妹のようによく似ており、『和菓子のアン』が成功したのは『切れない糸』という作品が先にあったからかもしれない。そして、このアライクリーニング店では、アンのお母さんが働いていて、作品同士のリンクも楽しい。
2012/04/20
ダイ@2019.11.2~一時休止
連作短編集。クリーニング店の安楽椅子探偵モノっぽい感じ。人間関係がメインにあって温かい感じになれてイイ。解説にはシリーズ化期待とあるけど続編は出ないのかな?
2015/03/12
寂しがり屋の狼さん
物語の舞台は、昔ながらの人情味溢れる商店街。父親の急逝により家業のクリーニング屋を継ぐことになった主人公。勢いで始めた仕事に戸惑いを感じながらも続けていくうちに亡くなった父親の偉大さとクリーニング屋の誇りに気付き始める。昔から問題を引き寄せてしまう主人公は、出される洗濯物を手がかりに商店街に関わる人々の事件?を解決していく。実際に謎解きをするのは、同じ商店街の喫茶店でバイトをする友人だけどね(笑)『和菓子のアン』の杏子ちゃんとお母さん🍡ケーキ屋の「かとれあ」🍰が出てくるのは嬉しい✨(*^。^*)
2019/01/19
SJW
周りの同級生が就職を決めていく中で、突然、実家のクリーニング店を継ぐことになった卒業間近の新井和也。慣れない仕事に四苦八苦して、預かった衣類などから謎が出てくるが、同級生で近くの喫茶店で働く沢田直之とアイロン職人のシゲさんたちに助けられながら、成長していくお仕事小説だが、日常ミステリーも面白い。謎が解けるごとに仲間が増えていくのは引きこもり探偵シリーズを思い出させる。仕事に喜びを見出だし真剣に取り組む姿はとても気持ちが良い。「和菓子のアン」のアンの母親がクリーニング店のパートとして登場している。
2018/09/21
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