最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)
最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
さばかん
超能力者たちの鬼ごっこ。 嘘つきたちの騙し合い。 7人の群像劇。 あれも嘘でこれも嘘でそれも嘘。 そして超能力バトル! やっぱり超能力があると幅が広がるなぁ。 裏の裏の裏の裏は裏。 最良の嘘の最後の一言は、『ありがとう』。
2017/04/25
ゆか
初作家さんで超能力物。読んでいると何故だか「逃走中」を連想してしまった。そもそもがゲームの中に入り込んだ様な話で、一気に登場人物が出てくるので、あなた誰だっけ?何の能力だったっけ?今誰といるだっけ?ってな状態に10回以上なってしまい、戻ったり進んだりで読了までに時間がかかってしまった。(笑)騙し合い、奪い合い、裏切ったり、寝返ったり…。誰が嘘を付いてるのか。読了感は悪くないけど、私の頭の回転は悪かった!
2017/07/01
おかむー
世界的企業が年収8000万で採用する対象者の条件は“超能力者であること”。たったひとりの採用枠を巡って、審査を経た7人の最終試験参加者が策略を巡らし合う。『もうすこしです』寄りの『よくできました』。実際にいるかどうかわからない超能力者と、採用ルールの隙間をついた騙し合いが前提の物語だけに、読む側もそこかしこに嘘がちりばめられている前提で読んでしまうので、終盤のどんでん返しが明かされても「あ、そういう嘘か」とどこか冷静で「おぉ予想外おどろいた」という意外性を感じられないところがちと惜しい。
2017/06/25
優愛
弊社はこの度、特別な求人を出す事に致しました。年収8千万、年2回の賞与。65歳までの雇用を約束。退職金はもちろんあり。必要な資格、経験は不問。採用条件はただ1つ、超能力者である事。尚、採用者は1人に限る──厳正な審査の末に、最終試験に集う7人の自称超能力者達。終了までに1通しかない採用通知書を騙し、奪い、守り続けた者が勝利。誠実な嘘に伴う定義と違反規約には著者の優しさが伺える。最良の嘘とは何か。その一言に胸が締め付けられるのはきっと、まだ幼かったあの頃に。私のついた嘘が全て、傷つける為の嘘だったからだ。
2017/11/11
めだか
超能力者たちのライヤーゲーム。主役が誰だかわからないような書き方で話は進んでいく。果たして最後に勝ち残るのは誰か?二転三転と状況は変化していくが、主役が不明なのでイマイチ緊迫感が・・・・。ちょっともったいないかな。
2017/05/14
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