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シャーロック・ホームズたちの新冒険 (創元推理文庫 M た 6-5)

シャーロック・ホームズたちの新冒険 (創元推理文庫 M た 6-5)

シャーロック・ホームズたちの新冒険 (創元推理文庫 M た 6-5)

作家
田中啓文
出版社
東京創元社
発売日
2021-11-29
ISBN
9784488475055
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シャーロック・ホームズたちの新冒険 (創元推理文庫 M た 6-5) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

前作に引き続き誰もが一度は名前を聞いたことのある実在の人物、または架空の人物が探偵となって名推理を披露する短編小説。今回の作品もなかなかの捻りを聞かせた物語ばかり!明智小五郎と明智光秀の“W明智”によって繰り広げられるあの主君殺しの真相とは…。名だたる漫画家さん達が集った“トキワ荘”で起きた原稿紛失の謎…。最終話はホームズ作品。ベイカー街で同居する事なく時が経ち、老年期に入って出会う事になったホームズとワトスンに降り掛かる難事件とは。どの作品もとても凝った作りだった。シリーズがまだまだ続く事を期待したい。

2022/12/22

マッちゃま

まさに実在・架空の偉人たちへのオマージュを込めたミステリ短編集。前作がメチャクチャ面白かったので読む前の期待値が高かった!シリーズ2作目ではありますが前作との繋がりは無くどちらから読んでも大丈夫な作り。トキワ荘での原画盗難事件、自分を殺した犯人を推理する明智小五郎、二〇〇一年問題に挑む黒後家蜘蛛の会の面々、芭蕉の死を推理する正岡子規、若き日の運命がズレていたホームズ&ワトソン最初の事件の5作品。少しSFっぽい小ネタとかもありますので肩肘張らずニヤニヤしながら楽しむパロディ集です。解説は、あの北原尚彦氏♪

2021/12/12

鐵太郎

五つの「本当はこんな事件があったのかも」ミステリです。題名で期待するホームズ・パスティーシュは最後の一作のみで、手塚治虫がもし、という「トキワ荘事件」、明智小五郎とあの明智がとある財宝の謎を解く「ふたりの明智」、黒後家蜘蛛の会を舞台にしてあの物語とあの映画を解剖する「2001年問題」、病臥する正岡子規が弟子に残した松尾芭蕉の死の謎「旅に病んで…」、そして探偵にならなかったホームズと医者として引退したワトスンの物語「ホームズ転生」。さすがに、ホームズものへの内心のツッコミがいちばん多かったな。(笑)

2022/02/06

スターライト

実在・非実在、はては事実と虚構を見事に織り交ぜながら、収録された5作品の名探偵たちの推理がさえわたる短編群。冒頭の「トキワ荘事件」からして、こちらの心を鷲掴み。手塚治虫のエピソードを巧妙にちりばめながら、「ひょっとしてこんな”事件”が実際にあったのでは」と思わせる発端に、こちらもいったいどうなることやら気をもみつつ、あっといわせる結末にアングリ。どれも甲乙つけがたい傑作揃いだが、明智小五郎が殺されるところから始まる「ふたりの明智」が集中のベスト。作者の暴走ぶりが目に余る(ホメてます)が際立つ一品。

2022/04/15

qoop

著者お得意のオマージュ・ミステリ。本巻はwhat if…の構成で、設定そのものを改変し、原典や史実にない物語が展開する作品を集めている。肝を押さえつつ独自性が発揮されていて、そのぶん展開は二転三転、最後まで凝っていて飽きさせない。その人物にそんな要素絡める⁉︎と驚いた〈トキワ荘事件〉、著者の駄洒落力が存分に楽しめる〈ふたりの明智〉、そのアイディアでこんな切なさを生むとは……の〈旅に病んで……〉など、充実の内容。

2022/04/30

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