花野に眠る (秋葉図書館の四季) (創元推理文庫)
花野に眠る (秋葉図書館の四季) (創元推理文庫) / 感想・レビュー
あつひめ
点訳一校正完了。改めてじっくりと言葉を追っていくと、この秋葉図書館の司書さんたちは司書さんにしておくのはもったいないような記憶力と想像力と行動力だ。些細なことも見逃さないような。能勢さんの俺という言葉は、この人には似合わないなぁ…と細かいところで気になりました。そして、犬のために母親を選ぶ左由留少年。犬がいなくなってからの心の穴を母親と埋められるのかなぁ…とちょっと老婆心。図書館で相談はしたことがないけれど、地元密着型だと何かと頼りにされるものなのかもな。続編が出たらどんなお話になるかな。
2018/07/10
takaC
前作読んで順番に読むことのメリットはあまりないと思ったが、一緒に借りたのでとりあえず続けて読んでおいた。
2019/03/26
ユメ
司書業務の裏側を見られるのも魅力なシリーズ、今作も興味深く読んだ。日野が文子に教えるレファレンスの極意、「その方が一冊でも多くの本を紹介できるから」という真意は私が利用者ならすごく嬉しい。そうして本の世界を広げてもらえるのは、人との生のやりとりならではだと思うから。所在無さ気にしていた少年・沙由留が図書館で居場所を見つけ、やがて彼の成長が町の名もなき人たちの半生の解明に組みこまれていく構成もよかった。ままならない時代を懸命に生きた故人には、彼らを偲べる時代が来たということが何よりの供養ではないだろうか。
2017/09/03
優希
のどかに季節も移ろい、文子も図書館司書らしくなってきたように見えました。利用者が謎を持ってくるのは相変わらずなんですね。ミステリーですがほっこり読み終えました。
2022/06/23
よっち
秋葉図書館でようやく仕事に慣れてきた新人司書の文子が任された保育園でのブックトーク。図書館を訪れる人たちは悩みを抱えていて、そんな謎を先輩司書たちの助けも借りて解決してゆく第二弾。両親がゴタゴタしている少年が昔読んだ本の話、小屋で見つかった白骨死体など一見関係なさそうに見えるひとつひとつのお話ですけど、それを繋げてゆくと意外な繋がりや思わぬ真実が見えてくる構成がうまいですね。同タイトルの訳者や挿絵違いなどは確かにあるあるで、切ないけれど人と人の繋がりを感じさせる結末は、著者さんらしくていいなと思えました。
2017/09/25
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