本バスめぐりん。 (創元推理文庫)
本バスめぐりん。 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
mae.dat
図書好きな人が好きな人はきっと楽しい5篇。タイトルが示す通り、移動図書館を巡る物語です。本書はコージー・ミステリーの形をとっているのですが、その中でコージー・ミステリーを扱っていたりしてね。入れ子構造( ¨̮ )。本好きさん同士で繋がったりしますね。でも意外と読むジャンルが違ったりして、話が合わないんだよねー。とか思ったりしましたが、それは読書メーターをはじめる前の儂の所為やった。それ迄は偏ったジャンルを読む事が多くて、小説の類いは少な目だったもんね。今なら少しは違うのかなぁ。表紙が可愛い。
2023/05/16
タイ子
3,000冊の本を乗せて移動図書館のバスが走る。運転手は定年退職した新人運転手・テルさん、司書のウメちゃん。巡回先のステーションで待ちわびる本好きの人たちとの交流、ちょっと謎めいた話。大崎さんらしく優しい感じのタッチで描かれる心温まる5つの短編集。長く読み継がれる絵本、新しいミステリー小説。ちょっと気になったのは、バスに集まる人たちがうわさ好きってこと。悩んでる人に手を差し伸べるのはいいけど、立ち入り過ぎもなんだかなぁ。でもまあ、いろんな分野の本を運んでくれるって羨ましい限りです。
2021/04/09
ふう
移動図書館の話題から読友さんに薦めていただいた本。先日文庫化されたばかりです。本に限りませんが、いい出会いやきっかけがあると少しだけ世界が広がり、方向が変わることがあります。そんな出会いの場をたくさんの人に届ける移動図書館めぐりんをめぐる?職員と利用者さんとのほのぼのしみじみとした話です。お仕事本のようでもあり、雰囲気が和菓子のアンちゃんと似てるかな。ノーベル賞を受賞した吉野さんが、先生に薦められた本で科学に関心をもつようになったと話されていました。本に関わる人々の地道な活動が様々な幸せを運んで来ます。
2019/10/31
佐島楓
移動図書館とそれを取り巻くひとびとの物語。現代のコミュニティのあり方を考えさせられるという点で、社会派の側面を持っているように思った。派手ではないが図書館の役割として大切なことを教えていただいた。
2019/11/05
HANA
移動図書館というのは初耳だけど、そういうシステムがあるのですね。運転手として再就職したテルさんと司書のウメちゃんが出会う日常の事件を扱った連作短編。正直著者の本に関連するミステリといえば『配達あかずきん』が第一に思い浮かぶので、今回もそれに類した本に纏わるミステリかと思っていたが、内容はどちらかというと人間ドラマを基調としたものでミステリ味は薄め。それでも登場人物ほとんどが読書を趣味とし移動図書館を愛する善人なので、読んでいて暖かな気持ちになれる。この状況でしばらく図書館に行ってないが、また行きたいなあ。
2021/04/27
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