KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

Jの少女たち (創元推理文庫)

Jの少女たち (創元推理文庫)

Jの少女たち (創元推理文庫)

作家
太田忠司
出版社
東京創元社
発売日
2011-05-21
ISBN
9784488490072
amazonで購入する Kindle版を購入する

Jの少女たち (創元推理文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

森オサム

阿南シリーズ第二作。前作より3年後の阿南の姿を描く、ハードボイルドミステリー。阿南の少し変化(成長?)した性格は少し受け入れやすくなっていた。読み易くなった原因は、所長と藤森凉子の存在も大きい。前作は余りに陰鬱な人物ばかりで、読んでいて疲れてしまった。ただ、今作は「Jの少女たち」と言う意味深なタイトル、その意味が分かった時、残念ながら正直うんざりしました。個人的に全く共感も理解も出来ない世界(まあ、男性はほとんどそうじゃ無い?)、20年以上前から有ったんですねぇ。まだまだ続く阿南の人生、更に追いかけるよ。

2019/09/08

たち

私も「風と木の詩」や「トーマの心臓」を好きで読んでいた世代ですが、「J」や「やおい」の世界観はそれとは少し違うようです。でも、のめり込む子たちの気持ちはよくわかります。そんな子たちの事件に巻き込まれた阿南は、戸惑いながらも事件解決へと奔走します。そして自ら抱える贖罪と矛盾に又ひとつ、答えが見つかったのかな…。

2018/11/06

rio

刑事を辞めた阿南の元に届いた手紙。その手紙の差出人の少年の行方を追う阿南シリーズ第2弾。前作で「人間は間違ってはならない」と厳格な一面を見せた阿南が、間違いを犯した場合の答えを導きだす本作。Jの正体は予想外でしたが、それに家族問題や自殺問題等を絡ませて上手く答えを導き出していると思いました。重たい部分を払拭する爽快な締め括り方が良かったです。

2012/08/19

ヨーコ・オクダ

阿南シリーズ。前作のことはあまり覚えておらず…のはずが、堅すぎる阿南のキャラとそれを象徴するような灰色の空気が漂うストーリーによってジワジワと記憶が蘇る。タイトルにある「J」は割と早い段階でオープンに。その世界で創作活動をする女子たちが引き起こす数々の事件に関して、阿南が対応するべく仕向けられる感じ。共に調査をする探偵たちによって、徐々に堅さが和らいでいく阿南。終盤、再びその脇腹が熱くなる事態に!?親子の愛、家庭とはどうあるべきか?Jに傾倒する理由はそれだけやないと思うけど、まぁ、いろいろ考えさせられる。

2021/05/26

ゆう

いただいた本。『探偵・藤森涼子の事件簿』を譲り受けて最近読み終わり、彼女が出てくる作品を時系列に読もうとこれを読み始めたらところ別のシリーズの2作目であった。とある理由で警察をやめた阿南が失踪した少年の行方を追う。大分昔にコミケに参戦してたこともあったけど、こんなにディープに入り込んでなかったな。阿南さんの生真面目さ…すごい。堅すぎるくらいに。このあとは前作の『刑事失格』を読もうと思う。

2015/11/20

感想・レビューをもっと見る