BG、あるいは死せるカイニス (創元推理文庫) (創元推理文庫 M い 6-1)
BG、あるいは死せるカイニス (創元推理文庫) (創元推理文庫 M い 6-1) / 感想・レビュー
ダイ@2019.11.2~一時休止
全て女性で生まれてきて一部のみが途中で男性に変わるという設定。設定をうまく活かした最後のオチがイイ感じ
2015/10/22
sk4
これは凄い! 本当に面白かった。 ミステリーとしてもSF(ディストピアもの)としても学園青春小説としても。 BGに関する国家プロジェクトの歪みに巻き込まれた主人公の遥が親友の美紀と姉の死の謎を追う。 砂漠の荒野に立ち上がり、悲しみの砂嵐で何も見えなくなった遥の手が最後につかんでいたものは? ・・・「愛してる」その一つの言葉だけで世界を変えるBG、あるいは死せるカイニス。 この世界について来れるか? XとYの遺伝子で性を分かつロマンスの子どもたちよ!
2013/07/10
オーウェン
人類はすべて女性で、優秀な女性のみ男性に性転換できる世界。 遥の姉優子は優秀な女性だったが、学校で遺体として発見される。 しかもレイプ未遂の経緯が。 その事件はBGという謎の言葉によって解明へ。 SFのような世界観だが、やってることは学園ミステリのようなテイスト。 その中で教師やクラスメイト。 ジャーナリストや謎の外人などが犯人対象に。 結末はまあ納得はするが、それ以上に疑わしい人物の捜査がなされてないことはおかしい。 この世界観ならではという部分が勿体ない。
2022/09/08
ジンベエ親分
生まれた時は全て女性で、成人してから何割かが男に性転換する、という世界で起きた女子高生(むろん高校生は女子しかいないのだが笑)のレイプ未遂殺人事件の話。その世界設定、そして性転換の生物学的、進化論的な理由付け(作中で詳しく説明される)がまず"もっともらしい"ことに生物系理系人間の私は大喜び(笑) そしてその設定がガッチリとミステリーとしての謎解きの根幹に関わっている。この世界の人間ならこの場面でどう感じるのか、頭を振り絞って読み、作品がその思考に応えてくれる喜びは無上。そしてラストに鳥肌。大傑作。
2018/01/17
きっしぃ
生まれたときは全員女、その中で優れたものだけが男になれる世界。石持さんもこんなSF設定書くんだね!そんな世界で起きた殺人事件、男が女をレイプするなんてありえない世界のはずが…犯人は男?女?そしてBGとは?特殊設定のミステリーは好きなので、とても面白かった。そして、最後の壮大な構想。男になるっていうのも、なかなか大変そうですねー。
2018/12/09
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