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黒いカクテル (創元推理文庫)

黒いカクテル (創元推理文庫)

黒いカクテル (創元推理文庫)

作家
ジョナサン・キャロル
浅羽莢子
出版社
東京創元社
発売日
2006-07-11
ISBN
9784488547103
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黒いカクテル (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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財布にジャック

何故か、最近難解な本に当たりまくってます。ジョナサン・キャロル初読みですが、これもなんて感想を書けばよいのか、難しい作品で正直困ってます。一度ではしっくりとこなかったので二度読みました。短編なのに、どの作品もインパクトあります。悪夢のような感じもしますが、読み終わるとストーンと落とされちゃう感じで、ああ・・・って納得させられちゃう気もします。勿論表題作が一番良かったんですが、どれも不思議な魅力がありました。しかしダーク過ぎて、辛いかもしれません。

2011/05/25

tomo*tin

脳味噌が物語を創り出す工場だとしたら、私は見学はしたいが就職はしたくない、かもしれない。と思わされた短編集。きっと自宅よりも工場を好きになり、身も心も壊れるのが目に見えている。本書は切なくもあたたかい気持ちになれるものや思わず笑みが漏れてしまうブラックさもあり、全体的に上質な品の良さが漂う。が、それだけではない。油断していると出発地点からは想像も出来ないひどく遠いところへ連れて行かれるのだ。その残酷な恍惚に私は酔い痴れた。「卒業生」「くたびれた天使」「あなたは死者に愛されている」「黒いカクテル」が特に好き

2009/07/07

眠る山猫屋

油断していた。やっぱりジョナサン・キャロル、暗闇で突然背中を押されるような衝撃。まとわりつく不安感。急ぎ過ぎる感のある『黒いカクテル』が好きだが、長編で読みたかったな。キャロルの作品は、総体的に短編は苦手かも。

2015/05/12

みくろ

この作家さんは初でしたが、久々に心からこの本に出会えてよかったと思いました。良い意味でも悪い意味でも自分の人生観を変えてくれそうな、独特で影響力のあるお話ばかりですね。何の前触れもなく突然あっと思わせるような展開になっており、1ページ前とは全く違う世界に変わってしまうのにそれがすんなり入ってくる感じが不思議です。まさにダークファンタジーという言葉がぴったりで、どこにでもある日常にいつの間にか非日常がまぎれこんでいて、それが違和感なくすっと取り込まれているのが見事です。「くたびれた天使」、オチがいいですね。

2010/11/03

skellig@topsy-turvy

劇薬チックなお話群。巻末の解説で桜庭さんが書いてるように、展開が読めない。そして一読後、展開は知ってるのに読み返したくなる。急展開でもあまりにサラッと来るので、二度見しながら読み進む。ふとした亀裂から驚異(脅威)が飛び出してくる作風が好き。

2012/10/05

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