マヴァール年代記(全) (創元推理文庫) (創元推理文庫 F た 1-1)
マヴァール年代記(全) (創元推理文庫) (創元推理文庫 F た 1-1) / 感想・レビュー
おかむー
田中芳樹が『アルスラーン』『創竜伝』『タイタニア』の三大シリーズを開始し、最も筆が乗っていた時期、三部作のため冗長に陥らず、結果として田中作品のなかでもトップクラスの作品(異論は認める)。『たいへんよくできました』。架空の中世戦記モノとしていくぶんオトナ向けというか、野望と謀略がより強調された展開はアルスラーンの“おキレイさ”が鼻につく俺にとっては実に楽しい。反面、清涼感を担いつつもこの作品の“おキレイ”担当リドワーン一家の存在が複雑な気分にさせるなぁ。そういう意味でラストもちょっと複雑(´・ω・`)
2015/06/01
さら
何に苦労したかというと、地名、名前。登場人物が多くてなかなか物語に入り込めませんでした。しかもカタカナの名前って判別がつきにくく、ただでさえ苦手意識があるのに、若い頃と違い衰退していく脳には苦行のようでした(笑)。 それにしても何と慌ただしい物語でしょう。短い間に次々と野心家が事を起こすという、アンジェリナの言葉を借りれば「時代の毒」が成せる業なのでしょうが、読んでいて少々疲れます^^; 登場人物の中で人間らしく好感を持てたのは、アンジェリナとフェレンツだけでした。
2015/07/02
おくりゆう
同作者のアルスラーン戦記と比べるとファンタジー要素がない本格的な歴史絵巻という印象の3部作を一冊にまとめた本。個人的に読みたかった物語が、テンポ、分量、作中の時間に対して凝縮された展開、設定にキャラクターと文句なし(期待以上)の形で読ませていただき、大満足。
2014/02/19
スプリント
学生の頃に読んで再読です。中世ハンガリーをモチーフにした架空世界の年代記です。政争や会戦などは史実をもとにしているものが多く、元ネタを思い浮かべながら楽しめました。最後はちょっと急いでまとめすぎた感(登場人物を始末しすぎ・・・)がありますが十分楽しめました。
2015/01/17
緋莢
帝国マヴァールの皇帝崩御が、様々なことを浮かび上がらせる。次期皇帝を選ぶ選帝公の資格を持つ六公家の思惑も絡み、権謀術数が渦巻くことに…田中芳樹作品という事で 期待して読み始めたのですが、う~ん…と、のれないまま終わってしまいました。巻数のある『銀河英雄伝説』、『アルスラーン戦記』と比較するのもアレですが、それらの作品のような面白さがなく、また魅力を感じるキャラクターがいなかったのが大きかったかなぁ、と。 好きな人には申し訳ないですが、自分にはあわなかったです。
2022/03/10
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