塔の少女: 冬の王2 (創元推理文庫)
塔の少女: 冬の王2 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
NAO
冬の王をはじめとした民話や神話の世界がキリスト教に侵食されて行く中、それでもまだ魔力を持つ者が存在し、その力を悪用しようとする者がいる。中世までの精霊信仰を基盤としたファンタジーにロシア黎明期のモスクワのハン一族との攻防と絡ませることで、この物語が奥行きの深いものとなっている。魔術師や冬の王は、なぜ不死身なのか。ワーシャの祖母も登場し、彼らの以外な秘密が明かされる。精霊たちはこのままいなくなってしまうのか。だが、今回のラストは、そうではないと言っているようなのだ。
2024/03/26
しゃお
〈冬の王〉三部作の二作目。レスナーヤ・ゼムリャを追われたワーシャは、男装し相棒である馬のソロヴェイと共に世界を見に旅へ。そこで盗賊に攫われた少女たちを救いに出たところ、兄に再会し大公と共にモスクワへ。自由に生きたいと願うワーシャは、モスクワの地で前作以上に女性である事の生きづらさを痛感する事に。自身の自由を願う思いは周りを災厄に巻き込んでしまうけれど、ワーシャの力強さに惹かれ応援。一方で冬の王との間に流れるものの行方はじれったくも気になります。そしてバンニクの予言が示唆するものとは一体?完結編も楽しみ!
2023/11/19
りー
1巻は「テキサス生まれの米国人がロシアをよく書いてる!」という印象だったが、2巻になると、「ん?なーんかハーレクインっぽい匂いがむんむん…」と、読者として若干引き気味になってしまった。米国ではあの要素がないと売れないのか??と思ったけれど、冬と死の王がデレすぎるのはどうなの??正統派ファンタジーには意外とLOVE要素は必要無いのよ…せめて直球じゃなくて、変化球で投げて頂きたい😓
2023/07/03
星落秋風五丈原
由緒正しい家の娘が精霊が見えて自由を求めてこの世ならぬ者と恋に落ちる。まだまだ秘密がありそうですね。
2024/04/06
慧の本箱
中世ロシアが舞台のファンタジー三部作の中の第二弾。魔女の疑いをかけられ故郷を追われ、少年の姿で愛馬ソロヴェィとともに旅立ったワーシャ。役者は揃ってるのに何となく物足りない感は何故だろう・・第三弾に期待して読了。
2023/06/09
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