ウは宇宙船のウ (創元推理文庫 612-3)
ウは宇宙船のウ (創元推理文庫 612-3) / 感想・レビュー
まめこ
★★★★★甘く抑えがたい疼きに駆り立てられ宇宙へ。現実逃避や無謀とは違う、どこまでもロマンの延長線上にいられる彼らが羨ましい。女というか私はこうも無分別(笑)にはなれないが。親友と競う宇宙航行要員の選考「ウは宇宙船の略号さ」、息子が乗る宇宙船を見上げて「初期の終わり」、永遠の悲しみと生きることの儚さが吠える「霧笛」。「長雨」はほんまに気が狂いそうだった。温かい珈琲のなんと幸せなことか。
2022/02/04
madhatter
再読。SF的発想を楽しめる性格ではないのだが、ブラッドベリはやはりいい!SF的発想があくまでも人間を描くための背景に徹しているからか。特に表題作は、「宇宙船」は少年らしい憧憬と夢の対象でしかなく、メインは、まず叶わないと思って無責任に抱いていた夢が叶ってしまった少年の心の動きの方にある。そして、この心の動きが繊細に、かといって単にきれいなばかりではなく、苦さも込めて描写される様はまさに傑作。本作と「霧笛」のためだけにでも読む価値アリと毎度のことながら思う。
2011/12/09
やまとまと
高校生以来の再読。長雨、霜と炎が好き。60年近く前に書かれたものなのに瑞々しい感性が新鮮に感じられる。いいなあ
2020/12/07
どすきん
挫折。返却日が来たので返した。
2018/07/03
郵便屋
宇宙を直接描いた描写がなくても宇宙を強く感じさせる作品が好き。
2012/08/21
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