ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)
ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫) / 感想・レビュー
absinthe
absintheも生まれる前のSFで懐かしい感じのする短編集。小4の娘に薦められた短編が収められているので読んでみた。ジュブナイル小説として書かれたようで、視点人物に溢れんばかりの若さを感じる。『霜と炎』姉が最後に助かったかどうか明記されてないが、娘と二人で助からなかっただろうなと話した。素晴らしいのは『霜と炎』だったが、他の作品からも、とにかく至る所に「少年らしい憧れ」を感じる。
2021/04/05
mae.dat
舞台はSFしているけど、サイエンスをあまり調理していない様な。ちょっと肩透かし。『宇宙船乗組員』ってお話の時代は、丁度今くらいか、もう数年足したくらいか。この本が出版されたのが1962年なので、今が近未来にあたるんですね。儂もこどもの頃の記憶があるので、現代生きる自分が未来に生きているなぁって思うこともあります。レイさん。2020年には、いやずっと前から自動式のパン焼き釜も、皿洗い機も、ロボット掃除機もあります。( ¨̮ )。スはスーアンコのス。
2020/02/21
KAZOO
ブラッドベリ自選の作品で、いくつか読んだことのある短篇がありました。題名からすると宇宙のものが多いと思っていたのですが、ブラッドベリ特有の幻想的あるいは抒情的な作品が多いように感じました。「霧笛」などは何回読んだか覚えていませんがいつも印象に残っています。「太陽の金色のりんご」も同様です。
2024/09/05
コットン
萩尾望都のコミックからの原本回帰で、ヤングアダルト向けの本。「あいつは一番深い海の奥底に行っちまって、また百万年じっと待つのだ。」という永遠とも言える時を待つ『霧笛』がやはり印象に残る。そして『「ウ」は宇宙船の略号さ』など若者特有の家族や友人に対するやんわりとした感覚が人間愛を感じました。
2017/01/06
NAO
【「地球・宇宙・自然週間」参加」】16編のそのほとんどが、宇宙または宇宙船を舞台にしている。ブラッドベリの作品は、宇宙を舞台にしてはいるけれども、その内容は宇宙の珍しさ、そこでの冒険といったものではなく、家族を描いたものが多い。そう、ブラッドベリの宇宙を舞台にした短編は、繊細な家族の物語なのだ。抒情的な言葉で描かれた微妙な心の機微が、夜空の星のようにきらめき、揺らめいている。「ウは宇宙船の略号さ」「宇宙船」「いちご色の窓」のなんという優しさ・物悲しさ。一方、同じ宇宙を舞台にしながらも、「亡命した人々」は⇒
2019/05/05
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