霧の中の二剣士 (創元推理文庫)
霧の中の二剣士 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
スターライト
シリーズ第一作の「魔道士の仕掛け」を含む6中短篇を収録。二人の仲が決裂する「ランクマーの夏枯れ時」、幻想的な海中の描写も秀逸な「海王の留守に」あたりが好みかな。「魔道士の仕掛け」はネーウォンではなく、紀元前の地球が舞台の力作だが、ファファードとグレイ・マウザーの活躍ぶりよりは、不思議な双子の物語が焦点となった感があり、個人的にそれに乗りきれなかったので不満が残った。「霧という名の城」という魅力的な名称なのに、その設定を生かし切れていないきらいがあるのが残念。
2011/06/13
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
☆×4.5…この作品はひとつ非常にインパクトの強い作品が出てきています。それが中篇作品に該当する作品です。この作品では2人はとんでもない目に遭ってしまいます。それはそうでしょう。ありえない呪いをかけられてしまったのですから。もちろんそれをとくために彼ら+1は奔走することに。この中篇も面白くていいのですがなんと仲たがいをしてしまう作品の「ランクマーの夏枯れ時」も好きです。まあ、結局は…ですがね。女に弱い、人間くさい彼らが大好きです。
2012/12/13
紺
夏枯れ時はまさに「生真面目な文体で馬鹿馬鹿しい話が展開する」もので面白かった。「瓶はどこだ?」の破壊力はなかなか。
2016/01/24
KBS
三冊目。冒険の最中でどんなに奇怪で恐ろしい状況に出会っても陽気さを失わないこの二人は本当にカッコいい。
2012/02/13
リヨン侍(MAMAN書き)
まだネーウォンやランクマーと言った世界が作者の中になく、古代の地球が舞台になっている最初期作品。世界をリンクさせるために書き下ろしの短編である仕掛けがされている。作者の作品に共通するクトゥルフ的な怪奇性が最も色濃い
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