挑戦! 嵐の海底都市/脅威! 不死密売団 <キャプテン・フューチャー全集2> (創元SF文庫)
挑戦! 嵐の海底都市/脅威! 不死密売団 <キャプテン・フューチャー全集2> (創元SF文庫) / 感想・レビュー
ぽんすけ
古き良き時代のSF。今は宇宙がリアルになりすぎてロマンを感じる余地が減った。この頃のSFは夢がいっぱいつまってて人が宇宙に抱く無限の可能性がある。そいうったロマンの中にも地球人が他の惑星出身の人々に対して非常に高圧的な所も表現されていて、他惑星は現実世界でいうところの植民地のような感じか。でもそれもフロンティアという趣がある。いつの時代にも巨悪はあって、それに敢然と立ち向かう主人公と仲間達。彼らの活躍はまさに超人だが、作中で主人公が普通の青春を謳歌する人々に対して羨望の眼差しを送る場面がとてもグッときた。
2024/09/27
りょうけん
物語の中でキャプテンフューチャーは自分の事を"私"でも"僕"でもなく"おれ"と云っている。 原書ではもちろん"I"なのだろうが、訳者は"おれ"を選んでいる。そして、そのせいで、てやんでぇー,べらんめぇー調が多用されてしまっている。 すると、とたんに物語全体に紳士的且つインテリジェンシーな雰囲気が欠けてしまっている。カーティスわ太陽系随一の天才科学者なのだからかなり違和感を感じる。僕の想いとしては"わたし"の方がピッタリである。これわ結構大切な事なのだと真剣に思う!
2018/03/31
Majnun
「海底都市」では現代のグローバリズムの功罪を、「不死密売団」では政府は嘘を吐くものだという近代以降の市民が抱えてしまったルサンチマンこそが頭脳犯罪の温床となることを喝破している。ハミルトンの人間観察が極めて本質的なところまで届いていたことと、そこから思い描いた未来の姿が極めて正確であったことのこれは証左である。現代日本の多くのアニメーション作品に有形無形の影響を与えた古典として、再評価すべき作品群だ。
2015/03/23
siopop
巻末にキャプテン・フューチャーが書かれた背景について記されていました、今まで抱いていた疑問が色々と解決しスッキリとした感じです。ヒーロー・パルプなんて文化があったのですね。このシリーズを普通のSFと同様に考えるとどうしても粗が目立ってしまうのだけど、作者さんは制約の多い中この作品を書かれた見たいですけど、それでもこれほど楽しい作品を残してくれた事に感謝です。 永遠の若さが手に入る水、壊してしまうなんてもったいない事を僕なら大元の放射性元素を密かに確保し個人的に使用して永遠の生命を!って事を考えそうだな。
2014/10/20
やぶやぶ
★3
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