透明惑星危機一髪!/時のロスト・ワールド <キャプテン・フューチャー全集4> (創元SF文庫)
透明惑星危機一髪!/時のロスト・ワールド <キャプテン・フューチャー全集4> (創元SF文庫) / 感想・レビュー
葵衣
宇宙を股にかけて活躍し太陽系にその名を轟かせる、キャプテン・フューチャー。彼は最高の科学者であると同時に、優れた身体能力を持ち合わせた逞しい冒険家なのだ。一風変った仲間たちと共に、彼は宇宙を駆ける!「時のロスト・ワールド」では、遙か一億年前から届いた助けを求める声に応えるため、過去の世界へと旅立つ。壮大なスケールの人類の歴史にわくわくする。『星を継ぐもの』を彷彿とさせた。「透明惑星危機一髪!」では奇想天外な世界の魅力にクラクラ。二作ともスリル満点でわくわくどきどきな冒険譚であり、爽快なヒーロー譚だった。
2017/07/18
ぽんすけ
ウル・クォルン再登場!私好みの悪役だった彼がケルベロスから脱出してまた悪だくみですよ。今まで出てきた悪党を子分にして凶悪度は増し増し。最後はやっぱりカーティス達にやっつけられるわけだけど、それでも彼の手によることは拒否してヌララと二人太陽へ突っ込んでいく姿は大変彼らしかった。死亡がはっきりと確認されたわけじゃないから、もしかしたら…を読者に期待させてくれる締め方だと思う。二話目のロストワールドはSFの王道タイムスリップもの。なんか子供のころ学校の図書室で借りたコナンドイルの失われた世界を思い出した。
2024/10/15
りょうけん
<驚> これらの作品が書かれたのは主に1940年~。なんと太平洋戦争真っ只中の頃なのである。日本との戦争など合衆国にとってはSFを読みながらでもこなせた、と云うことなのだ。しかしその内容は今でも読み応えが十分に有る。特に「時のロスト・ワールド」は誠に壮大なスペースオペラである。なんとこの物語を読むと太陽系の創造そのものに立ち会えてしまうのだ。あくまでSFではあるが、こんなにも解りやすく明快に太陽系創造を描いた作品には今までお目に掛かった事が無い!
2018/06/16
がんぞ
突っ込みどころは無数にあるが/『透明』悪役ウル・クォルンは親の仇なのにキャプテンは妙に配慮、ウルも捕まえたカーティスを殺さず、無人惑星に置きざりにするだけ/『時の』物語世界では9惑星全部に原住民がいる。太陽系の成り立ちと一億年来の人類発生の謎が偶然に解明されるスケールの大きさ。コメット号エンジンは銅をエネルギーに転換する、『スカイラーク』と同じく。希少なウラニュームを既存のカタイン脱出移民船のために探すよりも銅エネルギー源エンジンに切り替える方が早くないか?時間旅行できるなら建設の時間も短縮できるはず
2020/06/02
siopop
前にキャプテン・フューチャーを読んだのは中学生の頃だったので書かれた順など気にもせず読んだのですけど、今回全集になったこのシリーズは最初の巻から順番に読んでいます、すると一冊ずつ完結のお話ではあるものの微妙に繋がったエピソードもあって、興味深いです。ストーリーは相変わらず破綻してる部分が多いのですけど、この物語にそんな事を指摘しても意味がないし、でもなー、完璧に偽装したアジトの為に透明の秘法が必要って、既に次元を移動する技術があったのだから、別次元へアジトを置けば?とか突っ込みたくてしょうがなかったです。
2014/11/08
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