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子供の消えた惑星 (創元推理文庫 640-2)

子供の消えた惑星 (創元推理文庫 640-2)

子供の消えた惑星 (創元推理文庫 640-2)

作家
ブライアン・オールディス
深町眞理子
出版社
東京創元社
発売日
1976-05-01
ISBN
9784488640026
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子供の消えた惑星 (創元推理文庫 640-2) / 感想・レビュー

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twinsun

飽食と怠惰で燃え尽きる前に何とかリセットしないとろくなことにならない。作品と異なるのは次のノアの箱舟は想像しにくい事だ。作者は次世代の輝かしい未来が人を安らかに老いさせる希望を抱いていたようだが、もう56年も前にこれだけ危機を募らせる知恵があったのに我々は何にこの時間を費やしてしまったのだろう。

2021/07/07

山像

「放射線の影響で哺乳動物に子供が生まれなくなる」という劇的な変化を経た世界を非SF小説的な写実タッチで描き出す導入部は中々の迫力だった。伊藤典夫の解説にはオールディスの作風の表面的な特徴でくくることが困難な多様性について言及があるが、個人的にはオールディス作品はほぼ全部、人間の尊厳であるとか、文明の偉大さみたいなフィクションを全く信じていないのであろうシニカルなタッチが印象に残っている。

2018/06/20

aki

大傑作。半世紀前に読んだときは、えらくペシミスティックやなあ、と思っていたが、いま読むと意外に楽観的ですな。川を下る現在の話と過去の話(だんだん昔に遡る)が交互に語られる。コンラッドの『闇の奥』は川をさかのぼる話だったが、この作品は川を下る。作品の「現在」は2020年代で、ある種の「予言書」の趣もありますな。「変事」によって大勢が死に子供も生まれなくなった。追い打ちをかけるようにコレラの大流行、世界大戦で人口はさらに減り、文明社会を維持できなくなった。コロナ、ウクライナ紛争、少子高齢化の日本の未来じゃん。

2022/10/01

99t

おもしろかったです

2017/09/25

すらっぱ

とんでもねー駄作だった。地球上からじょじょに子供がいなくなって、残された僅かな子供をめぐって血みどろの争いが…。という設定はすばらしい。なのにストーリーの並びがどうにも盛り上がらない。残り2割くらいのところになって、いまだにキャラクターの過去話をしてる。アクションとかも少なくて、寒いね~つらいね~といい続ける主人公。読んでるこっちもつらい!50ページなら面白かった。

2014/03/05

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